試合前、デュプランティエ(左)はDeNA・ジャクソン(中央)、ケイと談笑。リラックスムードだった=甲子園球場(撮影・荒木孝雄) (JERA クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ、阪神5x-3DeNA=延長十回、第2戦、阪神3勝、16日、甲子園)40年前の1985年10月16日は、阪神が21年ぶりに優勝を決めた日だ。神宮球場で宙を舞う監督・吉田義男。21年ぶり…。途方もなく長いブランクの末の栄冠だった。涙する虎党をいっぱい見た記憶がある。
40年前も延長戦だった。掛布雅之が左翼ポールを直撃するホームランを放って、ファンを思い切り泣かせた。
そして、40年後は、森下がサヨナラホームラン。最高の笑顔を、日本中の虎党にプレゼントしてくれた。
長い夜になった。長い夜になった理由の一つは、もちろん雨による中断。47分間、降りしきる雨の中、甲子園の阪神ファン、DeNAファンは待ち続けた。そんなファンを喜ばせたのは、またしても「神整備」だ。
急に振り出した雨の中、阪神園芸が披露したのは、大きなシートを、あっという間に敷き詰めるという芸術的な動き。甲子園は大拍手だ。
そして、雨が上がると、今度は一糸乱れぬ連係でシートをたたんでしまった。みんなで作り上げた、最高の夜だ。
今の虎党は幸せだ。名将(になるかもしれない)藤川監督のおかげで、来年以降も見せてもらえそうな気配がプンプンしているのだから。
「もう40年もたつんか? あの頃はCSもなかったし、野球自体も変わったよなぁ」
〝きょうは何の日〟を知らせると、当時の主役(?)川藤幸三前OB会長も感慨深げだった。
同じことを、トラ番・萩原翔に伝えると「こんな時期にリーグ優勝が決まっていたんですか」と驚いていた。ことしの阪神は9月7日。確かに昔とは「暦」にも違いが。