六回に2失点した東(右)は三浦監督(81番)に交代を告げられた(撮影・荒木孝雄) (JERA クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ、阪神2-0DeNA、第1戦、阪神2勝、15日、甲子園)DeNAは相手の三盗から流れを失った。先発した東克樹投手(29)が「意識はあったけど、初球からしてくるとは思っていなかった。意表を突かれた」と悔しそうに振り返ったのは、0-0の六回1死二塁だ。
二塁走者の近本は、森下の1球目に隙を突いて東のモーションを盗んだ。送球できなかった捕手の山本も警戒していたというが「その中でいいスタートを切られたのは、やりようがあった」と反省。三浦監督は「徹底させられなかった。こっちのミス」とバッテリーを責めなかった。
三盗で好機を広げられた東は、森下に浮いた速球を中前にはじき返され、先制点を許した。さらに打ち取った当たりが安打になる不運も重なり、六回途中6安打2失点で敗戦投手となった。
上半身のコンディション不良から約3週間ぶりの復帰戦で「調子はよかった」と手応えを感じていた。丁寧な制球で四回1死まで無安打。捉えられた安打は少なかっただけに「変な感情」と気持ちの整理がつかない様子だった。
打線は相手を上回る8安打を放ちながら零封負け。得点圏に再三走者を進めながら決定打を欠き、東を援護できなかった。1勝のアドバンテージがある阪神に2勝とされた。東は「負けは負け」と声を振り絞り、三浦監督は「よく粘りながら投げた」とかばった。(鈴木智紘)