先発の阪神・村上頌樹=西宮市・甲子園球場(撮影・林俊志) (JERA クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ、阪神2-0DeNA、第1戦、阪神2勝、15日、甲子園)現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、ダイエー、阪神の3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(77)は、DeNA打線に決定打を許さなかった阪神・村上頌樹投手(27)、藤川球児監督(45)の短期決戦仕様の継投について言及した。
絶好調で乗り込んできたDeNA打線をどう止めるかが、このシリーズの行方を左右するとみていたが、村上がその大役を見事にこなした。
毎回のようにピンチを招いたが、それはDeNA打線の状態が素晴らしいから。それでも、決定打を許さないのがエースの真骨頂。ピンチで迎えた打者に対して、切れのいいストレートと絶妙の変化のチェンジアップで抑え切った。
対策も明確だった。最もマークする筒香には、際どいコースを攻め続けた。2四球は逃げたのではなくギリギリを攻めた結果だから、それはバックにも伝わったはず。
筒香に出塁されても、3番・佐野、5番・牧は完全に封じた。打線を寸断したことが勝利に直結したといえる。
藤川監督の短期決戦用の継投も見事だった。村上を五回で降ろして、どうつなぐのかと注目したが、及川、石井の2人にイニングをまたがせた。初戦を一番いい投手の継投で取りにいく。救援陣の駒が豊富だからこそできる継投だ。
多人数の小刻み継投をしなかったおかげで、2戦目以降は投げなかった投手が万全の状態で登板できる。収穫だらけの初戦になった。