長野久義(左から4人目)の引退会見に大勢のチームメートらが駆けつけた。前列左から岡本和真、小林誠司、坂本勇人ら(撮影・尾崎修二) 巨人・長野久義外野手(40)が14日、東京都内で記者会見し、今季限りでの現役引退を表明した。今季は自己最少の17試合で3安打にとどまり「そろそろかなと思った」と説明。今後は指導者となることを視野に、大学院でスポーツマネジメントなどを学びたいという。会見場にはチームメート、スタッフら53人が駆けつけた。
涙に備え、自身の顔をプリントしたティッシュボックスを持ち込んでいたが、出番はなかった。チームメート、スタッフが大挙して入場してくるサプライズ演出に長野は「うれしいけど、来すぎでしょ!」と笑った。
「新人王、2年目に首位打者、3年目は最多安打。プロ野球って簡単だなと思ってしまった自分がいたんですが、さすがにそう甘くはない世界だった。周りの人たちに恵まれ、最高の野球人生でした」
華々しいキャリアを歩んできたが、40歳で迎えた16年目の今季は2軍生活が長かった。「若い選手と一緒にプレーをしていて、『そろそろかな』と思った自分もいました。まだやりたい思いも多少はあったんですけど、若い選手に託すことを決めました」。4歳下の坂本だけには引退を事前に伝え、今季終了のタイミングで表明した。
ドラフト会議で2度の入団拒否を経て、2010年に1位指名で巨人入り。日大4年だった06年は日本ハムに4位指名、ホンダ入社2年目だった08年はロッテに2位指名を受けた。「言えないことも多い」と〝巨人愛〟の一言で片付けられないプロ入りの経緯に触れ、「ファイターズ、ロッテのスカウトの皆さんに指名してよかったなと思ってもらえるように、必死に成績を残すことだけを考えてやってきた」と改めて感謝した。
今後については大学院への進学を希望。「勉強して、若い選手たちの手伝いみたいなこともできれば」。学校名は明かさなかったが、スポーツマネジメントを志望して12月に受験を控えているという。
坂本、岡本らから花束を贈られたが、今オフのメジャー挑戦が噂される岡本には「いってらっしゃい」と花束を〝逆プレゼント〟。笑いの絶えない会見が、愛された人柄を物語っていた。(谷川直之)