2年目の伏兵、石上が均衡を破る2点二塁打。塁上で拳を突き上げた(撮影・荒木孝雄) DeNAは15日、巨人23回戦(横浜)に3-0で勝利して4連勝を飾り、8月2日以来44日ぶりに2位に浮上した。「7番・遊撃」で先発した2年目の石上泰輝内野手(24)が、六回に右越えの2点二塁打。日米通算200勝をかけて先発した巨人・田中将大投手(36)から均衡を破る決勝打を放ち、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの本拠地開催へ前進する勝利に貢献した。
無我夢中で走り出した石上は、鼓膜に響く大歓声を聞いて安打を確信した。0-0の六回2死一、二塁。初球だった。外寄りのスプリットを引っ張った低い弾道の当たりは、背走した右翼手のグラブを弾く決勝の2点二塁打となった。売り出し中の24歳には、日米通算200勝をかけて登板した田中将を前にしても動じない強さがあった。
「学生のときにテレビで見ていた人。対戦できるのを楽しみに打席に立っていました」
好機をつくりながら相手の好守に得点を阻まれ、重苦しいムードが漂った中、力強いスイングで流れを一変させた。2-0の七回には同じ2年目の度会に2試合連発のソロが飛び出し、若い力で44日ぶりの2位浮上を手繰り寄せた。
石上は徳島商高、東洋大を経てドラフト4位で入団した左打ちの内野手。昨季は新人にして度会とともに開幕戦の先発メンバーに名を連ね、今季は春季キャンプから〝強化選手〟として2軍で鍛えられた。確実性が増している守備のみならず、機動力も持ち味。守備固めや代走で出場機会を増やし、ここにきて日に日に存在感を高めている。