四回、村上がこの日2本目の本塁打となる17号満塁弾を放った(撮影・今野顕) (セ・リーグ、巨人1-12ヤクルト=八回裏降雨コールド、22回戦、巨人15勝7敗、4日、岐阜)美濃国に〝村神様〟が降臨した。ヤクルト・村上宗隆内野手(25)が4日、八回裏無死で降雨コールドゲームとなった巨人22回戦(岐阜)で2本塁打、自己最多に並ぶ1試合6打点をマークした。一回に2戦連発となる16号先制2ランを放ち、四回は三冠王に輝いた2022年以来となる満塁本塁打。今季出場34試合ながら本塁打数はリーグ3位に浮上した。
突然の豪雨で7分間の中断後、村上がバットを〝刀〟のごとく鋭く振り抜いた。四回1死満塁で2番手・泉のカーブを鋭く引っ張り、右翼席へ17号のグランドスラム。2本塁打、自己最多に並ぶ6打点の活躍だった。
「(四回は)しっかり押し込むことができた。(地方球場は)年に一回とかなので、こういう勝ち試合を見せることができたのは良かった」
舞台は左翼後方に岐阜城を望む長良川球場。一回は左腕、又木の直球を捉え、先制の16号2ランを左中間席へ。「逆らわずにしっかりと打つことができた」と納得の2試合連続アーチとなった。
四回は三冠王に輝いた2022年以来3シーズンぶりで、通算8本目の満塁本塁打。ヤクルトではアレックス・ラミレス、畠山和洋を抜いて単独3位となり、「ぎふしん長良川球場」でのNPB通算100号のメモリアルアーチにもなった。
1567年、戦国武将の織田信長が攻め落としたのが岐阜城。今季最多タイの17安打、今季初の2桁となる12得点の大勝に導いたスワローズの〝総大将〟は今季、出場34試合で17発だ。上半身のコンディション不良で前半戦をほぼ棒に振ったにもかかわらず、2試合に1本のペースで本塁打を量産し、リーグ3位に浮上した。
驚異的なペースにも「あまり何とも思っていない。その打席に集中するというか、もっとより良く、と考えている」とサラリ。この日は2本塁打を含む3安打を放ち、打率・307。打点も6試合連続と勢いは止まらない。
試合前、悪天候の予報が出ていたため、長良川球場から車で5分ほどの距離にある県岐阜商高の室内練習場を借りて練習を行った。今夏の甲子園大会で4強入りした選手らがスタンドで観戦した中、お礼代わりの活躍を届けた。
今季終了後にポスティングシステムを使っての米大リーグ挑戦を球団から容認されている。レギュラーシーズンは残り25試合。「明日も横浜で試合があるので、打てるように頑張りたい」。背番号55の無双状態は、まだまだ続きそうだ。(樋口航)