四回に先制二塁打を放つ大山。連夜の決勝打だ(撮影・荒木孝雄) (セ・リーグ、DeNA1-2阪神、18回戦、阪神12勝4敗2分、27日、横浜)左中間を真っ二つに割る打球が芝生の上を転がった。阪神・大山悠輔が連夜のV打で、球団史上3人目の「7年連続60打点」に到達した。
「早川のときに限らず、毎試合毎試合、先に1点と思ってやっていますけど。なかなか思うようにいかず、ピッチャーに助けられている部分もありますし。カバーし合ってチームとしてやっているので、そういう意味ではきょうは勝ててよかったと思います」
三回まで無安打投球を続けていたルーキーに貴重な援護点で初白星をアシストだ。四回、先頭の森下が中前打で出塁すると、佐藤輝の凡退の後、打席に大山。今季初対決だが、昨年の対戦打率・429(14打数6安打)と好相性のDeNA先発・東のカットボールをジャストミート。左中間を転々とする間に一走の森下が三塁を蹴り、ホームへ。好返球により相手捕手の山本と交錯したが、白球がミットからこぼれ落ちた。
才木と並びリーグトップの12勝左腕からもぎ取った先制点は入団3年目の2019年から7年連続となる60打点目。球団の90年の歴史で、藤村富美男さんと金本知憲氏(57)しか成し遂げていない快挙で、偉人と鉄人に肩を並べた。
「丈夫な体に産んでもくれた親にも感謝ですし、トレーナーさん、裏方さんのいろんな支えがあってここまで来られた」と入団からここまで大きなけがなくやってきたからこそ、連続記録や1000安打などの節目にたどり着いた。体が強いゆえに、人並み外れた練習量をこなしてきた。年始の自主トレではしっくりこないことがあれば、同じ練習を延々と続ける。同行した後輩の小野寺は毎日筋肉痛で「今までで一番きつい自主トレだった」と振り返る。疲れて座り込んでいると「まだやるぞ!」と先輩としての優しさの裏返しで後輩を追い込んだ。
「早川の初勝利というのもおめでたいですし、チームとしてもよかったんじゃないかなと思います。あした試合があるのでしっかり勝てるように頑張りたい」
大山自身がこだわりを見せる打点。キャリアハイは22年の「87」。シーズン終わるまで勝利に直結する数字を積み上げていく。(渡辺洋次)
■データBOX
阪神・大山が今季60打点に到達。プロ3年目の2019年から7年連続の60打点超えとなった。藤村富美男(1946-55年に10年連続)、金本知憲(2007-09年に7年連続)以来で球団3人目