DeNAに勝利してタッチを交わす石井大智ら阪神の選手たち =横浜スタジアム(撮影・福島範和) (セ・リーグ、DeNA2-3阪神、17回戦、阪神11勝4敗2分、26日、横浜)現役時代は阪神、南海で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(78)は阪神・石井大智投手(28)をたたえた。
勝因はDeNAがケイを交代してくれたことだろう。なぜ代えたのか? 続投していたら、阪神打線はお手上げだった。
逆転弾の大山、好投の村上ら、ホメたい選手は何人もいるが、石井の話をしたい。点を取られていても厳しく指摘するつもりもなかったが、この日は珍しく球が高く抜けていた。死球も今季初めて。いつもの石井と少し違うな、とは感じた。
九回に味方が逆転して、すぐ抑えの役割で登板したケースもなかったと思う。ピンチを招きながら、調子も万全ではない中で踏みとどまれたのは、いい経験になった。
九回が岩崎ではなく、石井だったという真意は分からない。でも、石井だからこそ、と感じたシーンがあった。満塁になってからの外野の極端な前進守備。これが岩崎だったら、ここまでのシフトをとれたかどうか。かわすタイプの岩崎ではなく、力のある球で抑え込む石井だから外野を越されることはないという判断ができたのだろう。
記録を更新する中で、どんどんたくましく成長している。次回登板も楽しみだ。(本紙専属評論家)