四回、右越え32号ソロを放つ佐藤輝。17打席無安打から豪快に復活だ=神宮球場(今野顕) (セ・リーグ、ヤクルト1-8阪神、22回戦、阪神14勝7敗1分、24日、神宮)お目覚めのドッカ~ン! 阪神はヤクルトに8-1で大勝。佐藤輝明内野手(26)が四回に出場9試合ぶり打点&本塁打となる32号ソロを放ち、今季ワーストタイ17打席連続無安打からド派手に抜け出した。デーゲームでは2位巨人がDeNAに敗れていたため、優勝へのマジックナンバーは2つ減り「16」に。よみがえった主砲に導かれ、歓喜へ真っしぐらだ。
高々と舞い上がった白球は、失速することなく右翼スタンドへと着弾した。眠っていた虎の4番が、苦しんでいた主砲が、目覚めの一発。打球の行方を見つめ、佐藤輝がゆっくりと走り出す。得意の神宮で復活の花火をぶち上げた。
「(調子が)悪いなりには少しずつ修正できているのかなと思います。(ホームランは)しっかり積極的にと思っていました」
1-0の四回先頭で迎えた第2打席だった。奥川の初球、129キロスライダーを一閃。打った瞬間、虎党が沸いた。10日のヤクルト戦(京セラ)で同じく奥川から放って以来、40打席ぶりの32号ソロ。リーグトップを独走するセ界のホームランキングは、10試合ぶりの感触をかみしめた。
ほんの少しズレていた歯車がかみ合いはじめてきたことも大きい。前夜、23日の一戦は今季2度目となる屈辱の1試合4三振。19日の中日戦(京セラ)で18打席ぶりの安打をマークしたばかりだが、この日の第1打席も見逃し三振に倒れ、今季ワーストタイの17打席連続無安打と再びトンネルをさまよっていた。
ただ、結果の出ない中でも、大きな軸をぶらすことはない。「修正は細かいところですけどね」。ここまで積み上げてきた30本以上のホームラン。それは中堅から逆方向への意識や、大谷も使うクリケットバットを用いたスイング調整など、昨年から徹底して取り組んできたものがあってこそだ。
だから、微調整は加えても大きく何かを変えはしない-。そんな主砲の姿を、小谷野1軍打撃チーフコーチも「常にきちんとした準備をしてくれている。だから、昨日今日で何か変化を加えなくてもいい。日頃の準備がきょうはホームランになった。毎打席自分のスイングをしてくれればいいし、心配は全然していないです」と頼もしく見つめている。