通算1000安打を達成した中村悠は、神宮のファンの前で記念のボードを掲げた(撮影・尾崎修二) (セ・リーグ、ヤクルト1-7巨人、19回戦、巨人13勝6敗、21日、神宮)酸いも甘いも味わったホームで決めた。ヤクルト・中村悠平捕手(35)が三回に左前打を放ち、史上326人目となる通算1000安打を達成。本拠地の神宮で大台に到達し「プロに入ってまさか1000本も打てると思っていなかった。節目を田中さんから打てて非常に光栄」とかみしめた。
残り1安打とする中、「8番・捕手」で先発出場。三回の第1打席で、「同年代のスーパースター」と話す2学年上の田中将が投じた直球を左前にはじき返した。
球団の生え抜き捕手では、1981年の大矢明彦、97年の古田敦也に続く3人目。過酷な扇の要でつかんだ勲章を手にし「家族、トレーナーさんなどいろんな方に支えられてできている」と感謝した。
プロ初安打は、入団2年目の2010年4月14日の広島戦(マツダ)で記録。17年の時を経て、コツコツ積み重ねてきた〝打てる捕手〟は「これを通過点にして、チームの勝利に直結する一本を一本ずつ何とか目指していきたい」。金字塔を打ち立てた裏で、捕手として石川をリード仕切れなかったことの反省を口にするのも中村悠らしかった。(樋口航)