隅田は蒸し暑いドームで8回114球と力投した=ベルーナドーム(撮影・尾崎修二) (パ・リーグ、西武3-2日本ハム、10回戦、日本ハム6勝4敗、28日、ベルーナD)天国に届ける逆転勝利だった。西武・隅田知一郎投手(25)が8回2失点、全て空振りの10奪三振で、5月25日以来約1カ月ぶりの白星となるチームトップの7勝目を挙げた。
「諦めず最後まで投げられたことがチームの逆転につながってよかった。ボールの角度も含めて、ここ1週間ぐらいで4月のような感覚に戻ってきた感じがしていたので、それをマウンドで久々に出せた」。4試合で4勝0敗、防御率0・58で無双状態だった〝4月の隅田〟が帰ってきた。
チームが同点に追いついた直後の八回に先頭・水谷に本塁打を浴び、なお2死一、三塁とピンチが続いたが、4番・野村をチェンジアップで三振に仕留めた。
27日の日本ハム戦に先発した今井が四回途中81球で緊急降板。同日に東京・立川市内の病院で検査を受け、「熱中症」と診断された。27日のベルーナドームは気温27・3度、湿度81%だった。28日も幾分和らいだとはいえ、気温28度、湿度65%。ただ、左腕エースは「僕はそんなに感じなかった。まだ暑くてもいける感じ」と頼もしかった。
試合後、ベンチ裏通路では裏方を中心に「慎二、勝ったぞ!」との声が上がった。この日は西武でリリーバーとして一時代を築き、2017年に多臓器不全で亡くなった森慎二さん(享年42)の8回目の命日。西口監督にとっても17年は2軍投手コーチを務めていたが、故人に代わってシーズン途中に1軍投手コーチとしてブルペンを担当した経緯もある。
森さんの命日にチームはこれで6年連続の白星。指揮官は「首位ファイターズとのこの3連戦に勝ち越したい思いがあったので、この1勝は本当に大きい」と力を込めた。(東山貴実)