六回、本盗に失敗した広島・中村奨成。捕手は阪神・坂本誠志郎。右は末包昇大 =甲子園球場(撮影・中井誠) (セ・リーグ、阪神3-1広島、9回戦、阪神5勝4敗、18日、甲子園)奇策は実らなかった。1-0の六回2死三塁。一瞬の隙を狙い、広島・中村奨が本盗を敢行した。あえなくアウトとなり、直後に逆転を許して流れを手放してしまったが、新井監督はすべての責任を背負った。
「事前にチャンスがあるということだったんで、思い切って行ったんだけど、私のミスです。自分のミスです」
4番・末包の打席で、カウントは1ボール。阪神D1位・伊原(NTT西日本)と坂本のバッテリーに意表を突く作戦に出たが…。指揮官は「流れが変わったから自分のミスです」と繰り返した。
ただ、今季の広島は積極的に走塁面でもトライすることを方針に掲げており、三塁コーチャーの赤松外野守備走塁コーチも「隙があったら行こうと言っていたので、行動に移してくれたことはマイナスではない。(中村)奨成自身に過失はない」と説明した。
首位阪神とは1・5ゲーム差に広がったが、セーフであれば、勝利につながるビッグプレー。これからも恐れず、新井カープは果敢に仕掛けていく。(西垣戸理大)
メンバー表を交換する阪神・藤川球児監督(手前)と広島・新井貴浩監督 =甲子園球場(撮影・松永渉平)★メンバー交換時の〝騒動〟は「これで終わりです」
メンバー表交換時の態度について広島・新井監督が謝罪した。4月20日の阪神戦(甲子園)で坂本への頭部死球に藤川監督が激高した乱闘騒ぎ以来の顔合わせ。16日の第1戦では新井監督が藤川監督と目を合わせず、17日には藤川監督が早々に一塁ベンチへと引き上げ、話題となっていた。新井監督は「前回ああいうことがあって、こちらとしては謝罪をしていた。ああいうふうに来られたら、自分もチームを預かる者として、また年長者として、もう腹に据えかねるものがあったので」と説明。この日はお互いに目を合わせる場面があり「いつまでも、とは思っていなかった。私がとった行動に対して不快に思われたファンの方、また、心配していただいたファンの方には申し訳ないと思っています。もうこれで終わりです」と和解を強調した。