七回、DeNA・松尾汐恩が先制の中犠飛を放つ=ハードオフエコスタジアム新潟(撮影・荒木孝雄) DeNAは13日、阪神7回戦(ハードオフ新潟)に延長十二回の末、1-1で引き分けた。七回に代打で登場した松尾汐恩捕手(20)が、均衡を破る先制の中犠飛。逃げ切りとはならなかったものの、南場智子オーナー(63)の故郷の新潟市で熱戦を繰り広げた。
途中出場で攻守に好プレー。松尾の活躍が目を引いた。
まず七回1死三塁で代打に出て、才木の高めスライダーを中犠飛。見送ればボールだったかもしれないが、犠飛が求められる局面では「高めに抜けてきた変化球は飛びついてでも打て」が鉄則。カウント1-0からの2球目、逃さずに実践した。中堅のやや右という打球方向も申し分ない。
よく「犠牲フライは最低限の仕事」などといわれる。実際には、相手バッテリーは打たれまいとして攻めてくるわけだから、口でいうほど簡単ではない。まして0-0のスコアで迎えた終盤。ファーストスイングで結果を出したことは評価できる。その後も2安打と、スイングの鋭さを存分に見せつけた。
守っても見せ場は十分。延長十回2死一塁で中野の二盗を阻止。捕球してからが速く、スローイングも一級品だ。ワンバウンド投球もよく止めていた。レギュラー捕手・山本とのポジション争いは今後も注目ポイントだが、とにかく使わないともったいない-。松尾はそう思わせる存在だ。(サンケイスポーツ専属評論家)