一回、佐藤輝明の適時二塁打を喜ぶ阪神・伊原陵人=甲子園球場(撮影・中井誠) (セ・リーグ、阪神1ー0中日、7回戦、中日4勝3敗、11日、甲子園)プロ2勝目を挙げた阪神ドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=の母・優子さんは「母の日」の思い出を語りながら、さらなる活躍を願った。
わが子の成長を、しっかりと見届けた。甲子園にいた優子さんは2勝目を挙げた息子の投球に胸を打たれた。
「本当によかった。ナイスピッチング。初勝利のときもそうでしたけど、きょうも忘れられないと思います。感激しました」
今年の「母の日」には「オニツカタイガー」の緑色のスニーカーが息子から届いた。「『何か欲しいものあるの?』って聞かれたので、考えたときに靴かなって。忙しくしているだろうから、そんなふうに考えているとは思わなかった」。思いがけないサプライズに驚きながらも、この日は下ろしたての靴を履いて、球場に駆け付けた。
伊原が小さいころには、似顔絵や好物であるチョコレートを「母の日」にプレゼントされた。「同じように大人になってから描いてって言っても描けるものじゃないので。その時にしか描けないもので、すごくうれしかった」。似顔絵を描いてくれた、かわいい息子が、プロとして真剣勝負を繰り広げる。強い姿も弱い姿も知る母は、過酷な世界でともに戦う仲間の存在に感謝した。
「勝っても負けても、本当に周りの皆さんに支えられて頑張れているのかなって、毎回すごく思います」
初勝利を挙げた4月20日の広島戦(甲子園)から先発ローテを担い、日曜日の男として今季は2勝1敗、防御率1・44。甲子園での週末の試合が続き、両親はここまで先発した全試合を生観戦している。
「本人も言っていますが、負けないピッチャーに。それと心に残る、愛される選手になってほしいなと思います」
成長を続ける息子の姿を楽しみにしている。