三回に先制打を放った西武・渡部聖弥(右)は隅田知一郎と笑顔でハイタッチを交わす(撮影・尾崎修二) 西武は11日、ロッテ7回戦(ベルーナ)に10-0で大勝して連勝を4に伸ばし、貯金を2年ぶりに4に積み上げた。ドラフト2位・渡部聖弥外野手(22)=大商大=が決勝打を含む3安打1打点と活躍。球団OBで通算525本塁打を放った清原和博氏(57)が放送席で見守る前で、14安打10得点と打線が爆発した。
♪光り輝く 日はまた昇る 燃える男だ チャンスに強いぞ聖弥!!
かつてのレオの主砲、清原和博氏の応援歌がドーム内に響く中、渡部聖は打席に向かった。
「前にあの応援歌がかかったとき、清原さんのだと聞いた。内容としては良くなかったが、気持ちで出した一本です」
0-0の三回1死一、三塁。石川柊のカットボールを中前に運んで三走を迎え入れると、2万5000人を超える本拠地の観衆から大歓声を浴びた。今は「チャンステーマ2」として使われている曲。この日は清原氏がテレビ解説のため来場しているとあって、おなじみの勇壮な旋律が流れると、オールドファンを中心にスタンドの熱気は最高潮に達した。
TBSテレビの解説者として訪れた清原和博氏(左)と佐々木主浩氏(撮影・尾崎修二)「黄金期を支えたとんでもないスーパーバッター」と、清原氏を仰ぎ見る渡部聖。実は昨年、母校・大商大で行われた慶大との練習試合に長男・正吾さんの応援のため清原氏が訪問。記念撮影を申し込み「すごく大きかった。こういうバッターがホームランをたくさん打つんだなと思った」と圧倒されたという。
1986年、清原氏は高卒1年目として史上最多の31本塁打を放ち、新人王に輝いた。渡部聖も「ゴールデンルーキー」の呼び名に恥じぬよう、七回に左前打、八回には中前打で出塁し、今季3度目の3安打をマーク。打率を・343まで引き上げ「3本出たので収穫は大きい」と胸を張った。
ロッテに対し、球団では69年ぶりとなる同一カード3試合連続無失点勝利を挙げ、4連勝を飾った。西口監督は「先発がしっかりと自分の仕事をして、攻撃陣も程よく今日は点を取ってくれた」とご満悦だった。
母の日。渡部聖は試合後に毎日連絡をくれるという母・知枝さんに、今年はタンブラーをプレゼント。「いい時も悪い時もあるが、しっかり勉強して成長したい」と誓いを立てた。周囲の支えを力に、ルーキーイヤーを走り抜く。(石井孝尚)