五回に逆転満弾本塁打を放つ日本ハム・万波中正(撮影・三浦幸太郎) (パ・リーグ、日本ハム8-7楽天、7回戦、日本ハム5勝2敗、10日、エスコン)日本ハム・万波中正外野手(25)が10日、楽天7回戦(エスコン)の五回に逆転の9号満塁本塁打を放った。二回には8号2ランを放ち、2023年9月16日のソフトバンク戦(同)以来の1試合2発。四回には楽天・村林一輝内野手(27)が両リーグを通じて今季初の満塁弾を放っており、両軍で逆転満塁本塁打が飛び出したのはプロ野球史上初。8-7で乱打戦を制した日本ハムは、3連勝で貯金を今季最多の5とした。
やられたらやり返す―。加藤貴が四回、村林に逆転の満塁本塁打を喫した。2点を追う展開となった五回、無死満塁の好機で右打席に立った万波が〝満弾返し〟。再びリードを奪って勝利に貢献し、冷静に殊勲の打席を振り返った。
生還した日本ハム・フランミル・レイエスらに迎えられる本塁打を放った日本ハム・万波中正(中央)=エスコンフィールド北海道(撮影・三浦幸太郎)「ゲッツーは打ちたくないって感じで最低限、犠牲フライという気持ちでした」
1ボールから真ん中付近の投球を捉えると白球は高い放物線を描き、エスコンフィールド北海道の本塁打エリアとなる左翼側の開放型ブルペンに着弾。「(ボールの下を)擦ったけど、うまく打てました」と分厚い胸を張った。二回には右越えに8号2ランを放っており、2023年9月16日以来、602日ぶりの1試合2本塁打をマーク。「間違いなく上向き」という状態の良さで、5月は8戦4発と量産している。
9日の楽天戦は2打席連続で空振り三振を喫した後、ベンチに退いた。「途中で交代するのは嫌だなと思った。出たら絶対、打ってやる」とこの日に悔しさをぶつけ、6打点の大暴れ。デーゲームを終えた時点で、9本塁打はリーグ単独トップだ。
不動心が活躍を支えている。これまでは打席での凡退やミスに一喜一憂し、落ち込むことがあったという。「時間を巻き戻せたらいいけど、どうしようもない。終わったことは諦めて次のことを考える」と改心。前夜の交代を引きずらず、値千金の本塁打を放った。
チームは3連勝で貯金は今季最多の5。ベンチ前で万波とハイタッチを交わした新庄監督は「勝負事なので、悔しいときもあればうれしいときもある。しっかり打ってくれました」と褒めた。(加藤次郎)