完投勝利を挙げ、胸をなで下ろす金村(撮影・三浦幸太郎) (パ・リーグ、日本ハム2-1楽天、6回戦、日本ハム4勝2敗、9日、エスコン)日本ハム・金村尚真投手(24)が中11日で先発し、9回7安打1失点の完投勝利で3勝目を挙げた。これで2つの完封を含む今季の3勝全てを完投でマーク。2007年にダルビッシュ有(現パドレス)が樹立した球団記録に並んだ。
「良い形で(この日の登板までの)11日を有意義に過ごせたことを結果で示さないといけないと思っていた」
土壇場で最後の力を振り絞った。1点リードの九回は連打で1死二、三塁のピンチ。鈴木大を遊飛、村林を三ゴロに仕留め「僕だけの力では完投できなかったので、守備の方に感謝したい」と最敬礼した。
先輩の金言が生きている。昨季は度々、完投直前で力尽き、マウンドを譲っていた金村。チームメートで先輩の加藤貴から「九回だけ特別視するのではなく、九回も淡々と投げない駄目」と助言され、「それを意識して完投できた」とうなずいた。
前回登板からこの日まで「(打者の)見え方が悪かった」との理由で、プレート板の立ち位置を一塁側から真ん中に変更。試行錯誤を重ねてきた金村の116球の熱投で、チームは首位・オリックスにゲーム差なしの2位に迫った。「もっと長いイニングを投げる試合を増やしていければ」。今季、プロ3年目で初の開幕投手を務めるなど、先発の柱として自覚十分の24歳が目線を上げた。(加藤次郎)