オンラインカジノで賭博をしたとして、巨人のオコエ瑠偉外野手(27)と増田大輝内野手(31)が警視庁に賭博容疑で書類送検されたことが8日に判明した。
開幕後としては初めて明らかになったオンラインカジノを利用した選手名。警視庁の捜査の手がおよび、書類送検となれば、最終的に実名が明らかになることは十分に予想できた。自己申告を含めた8球団計16人。国内利用者が300万人とも言われる中で、スポーツ選手や芸能人を書類送検することで抑止力にしたいとの狙いもみえ、今後、五月雨式に実名がさらされる可能性は否定できない。
結果として、熱闘の最中のシーズンに水を差すこととなり、さらに言うなら一番の〝被害者〟はこれまで何も知らされず、当該選手を応援してきたファンだろう。「裏切られた」との思いを強く持つのも無理はなく、名前が挙がらなかったひいき選手に対しても疑心暗鬼の感情が芽生える。
プロ野球のオンラインカジノ問題については、日本野球機構(NPB)がプロ野球全12球団に対して自主的に名乗り出るように要請。しかし、開幕を8日後に控えた3月20日で自主申告を打ち切り。同24日には処分を制裁金に統一し、オリックス・山岡以外の氏名や詳細は非公表のままで、性急に幕引きを図った感は否めない。
今回、オコエは2022年7月と23年5月にオンラインカジノサイトへ国内から接続し、約700万円を賭けたとみられているが、当時の推定年俸(22年1000万円、23年は850万円)からすると、賭け金が高額なのも気になる。
結果として違法行為への対応で世論の納得を得られないままシーズンに突入したことが、「社会の文化的公共財」をうたうプロ野球の信用を揺るがしている。(編集委員・東山貴実)