四回、広島・末包に勝ち越しの2ランを浴びたDeNA・バウアー(撮影・荒木孝雄) (セ・リーグ、DeNA-広島、7回戦、9日、横浜)譲れない美学がある。DeNAのトレバー・バウアー投手(34)が先発。前回登板では巨人相手に122球を投げて来日初完封を果たした。順調にギアを上げる元サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)右腕は、試合前に力強く言い切った。「先発した試合は全て完投すべきだと思っている」。2年ぶりに復帰した横浜で、頼もしさが増している。
今季は沢村賞獲得を目標に掲げる。完投数も選考基準に入るだけに、完投にはこだわりが強い。ただ、何より先発投手として目指す姿でもある。「9回のマウンドに上がれるのは、本当にやりがいを感じる」としたうえで、「子供の頃から完投することを夢見てきた。自分が投手として一番好きな部分でもある」と幼い頃からの憧れだ。
2季ぶりに復帰した日本球界で開幕から3連敗を喫したが、直近2試合で2連勝。今季初勝利を挙げたのが、4月27日の広島戦だった。中4日で来日最多129球を投じて、8回1失点。完投こそならなかったが、簡単にはマウンドを譲らない気迫を放った。
米球界では、日本に比べて9回まで投げさせるケースは少ない。それだけに「日本の野球が、その価値(完投)を認めてくれることにはすごく感謝している」と日本球界でのプレーにモチベーションが上げる一因となっている。剛腕の闘志あふれる姿は、チームにも好影響をもたらすはずだ。
三回に松尾の先制ソロで援護をもらった。しかし、四回にファビアンに同点打、さらに末包に勝ち越し2ランを浴びてしまった。2-3の八回の打席で代打を送られた。8回8安打3失点で8奪三振も、今季3勝目はならなかった。