全体練習を見つめる岡田監督。「総決算」の短期決戦へ、どっしり構える(撮影・林俊志) セ・リーグは2日、DeNAの3年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出が決まった。10月12日に甲子園で開幕するファーストステージで迎え撃つ阪神・岡田彰布監督(66)は、同日昼に甲子園で全体練習を行い取材対応。レギュラーシーズン最終戦となる3日のDeNA戦(横浜)を挟むが、ホームでどっしり構えて調整を続け「総決算」と位置づけるポストシーズンへと踏み出す。
全体練習に熱い視線を送る。10月とは思えないような暑さがまとわりつく。ことしもアツい秋になる-。ドカッとベンチに腰を下ろした岡田監督が、12日のCSファーストステージから幕を開けるポストシーズンへの熱い思いをはき出した。
「そら一年間の『総決算』やからな、結局は。そんなのBクラスやったらないわけやから。勝てんかったけど、そういうチャンスがあるわけやから、今は」
連覇の夢は散った。思いもよらないマイナスも多いシーズンだった。だが、ここからの勝負を制することができれば〝決算〟はプラスとなる。それほどの思いをもって挑む。夜になると、相手もついに決まった。3位に立っていたDeNAが巨人に2―4で敗れたが、4位広島がヤクルトに敗戦。12日からのCSファーストステージでは、DeNAが甲子園に乗り込んでくる。取材に応じた昼の時点では相手が決まっていなかったこともあり、DeNAだけについて虎将が多くを語ることはなかったが「一年間やったチームやから、分かってるやんか」と落ち着き払って構えていた。この先の10日ほどの期間も、百戦錬磨の将らしくどっしりと構える。
「試合があったから良かったかもわからん、台風のあれ(中止)で。9月末で(シーズン)終わっとったら結構空くで」
練習後の午後、横浜入りした。3日にレギュラーシーズン最終戦となるDeNA戦(横浜)を戦うが、8月29日に台風10号接近の影響で中止となった一戦が、このタイミングに組み込まれたことも前向きに受け止める。12日までの〝ブランク〟を埋められる。その後はホームに戻って調整だ。昨季はファイナルステージまでに実戦勘を養うため、みやざきフェニックスリーグの試合を活用した。だが、ことしの同リーグでは、CSで対戦する可能性のある巨人、DeNA戦があり〝手の内を明かす〟ことは選ばなかった。
野手陣の調整についても、虎将は「ずーっと試合、野球やってて打席立ってて、そんなんでちょっと空くくらいで(問題ない)。そのためにシート(打撃)とかやるわけやから」と泰然自若を貫く。今季最終戦でたたいた後は、甲子園でDeNAをジッと待ち受ける。
「まだ10日もあるのにCS、CS言ってたらもたんよ」と淡々と話した指揮官。3日の横浜は悪天候も予想されるだけに「けがせんようにということやん。今考えるのはそれだけやん」と思いを巡らせる。日本一へ、倒すべき相手が定まった。腕が鳴る。2年間でチームに染み込ませた「岡田野球」を存分にみせつける。(新里公章)