神宮外苑で行われた全体練習に参加した青木。引退試合を翌日に控え、穏やかな表情を浮かべた(撮影・武田千怜) 今季限りでの現役引退を表明している球界野手最年長のヤクルト・青木宣親外野手(42)が1日、神宮外苑で行われた全体練習に参加。自身の引退試合となる2日の広島戦(神宮)に「1番・中堅」で先発出場することを明かした。本拠地を舞台に「1番・中堅」でスタメン起用されるのは2018年4月22日のDeNA戦以来、2355日ぶり。慣れ親しんだ〝定位置〟で有終の美を飾り、21年間の現役生活を締めくくる。
万感の思いでプロ野球選手としての最後の一日を迎える。「10・2」の引退試合を翌日に控えた神宮外苑での全体練習。青木はフリー打撃の一球一球をかみしめるように、バットを振った。
「なんか寂しくなるよね、やっぱ。(打撃投手の)七條と(佐藤)賢に今日も投げてもらって。彼らには毎日投げてもらっていた。これもラストになってくるんだなと思うと寂しくなりました」
アップ中には長年にわたり、ともにヤクルトを支えてきた2歳上の石川と談笑。「なんか久しぶりに会ったら、でかくなっていた。ウエートしたみたいです(笑)」。いつも通り、たくさんの仲間とコミュニケーションを図る姿があったが、募る寂しさもある。
日米通算21年間で2482試合に出場。2728安打を積み重ねたヒットメーカーの最後の花道には、慣れ親しんだ〝定位置〟が準備された。高津監督と話し合い、「1番・中堅」で先発出場することが決定。本拠地神宮を舞台に「1番・中堅」でスタメン起用されるのは、2018年4月22日のDeNA戦以来、2355日ぶりとなる。
東京六大学リーグでしのぎを削った青木にとって神宮のセンターは、早大時代から守ってきた場所だ。入団1年目の04年10月6日の阪神戦(神宮)でプロ初スタメンを飾ったときも「1番・中堅」だった。「やっぱり、(プロの)出始めがセンターだったし、『1番・センター』をよくやっていたから、基盤をつくったのは、あの場所だと思っている。本当に思い入れのあるポジション」。特別な位置で全力プレーを披露し、神宮のファンに別れを告げる。
球界野手最年長の42歳は「なるべく出ます!」とフル出場にも意欲を示し「けがはしないように。途中でけがして出られませんっていうのはカッコがつかないから」と笑顔。「もちろんヒットも打ちたい」と宣言した。18年オフから自主トレをともにするまな弟子で4番の村上は「青木さんをホームに返せるように頑張りたい。形はなんでもいいですが、ホームランが一番最高」と話しており、師弟が協力した得点にも期待がかかる。
球団マスコットのつば九郎はこの日、自身のブログで、10・2に向けて「いっしょにもりあがりましょ」と呼びかけた。セレモニーでサプライズが用意されている可能性もある。「ファンの方にプレーしている姿をしっかり見せられれば。自分の持っている全力のプレーをしたい」と青木。21年間のプロ生活で諦めない姿勢を貫いた背番号23が、記憶に残るラストを飾る。(武田千怜)
◆ヤクルト・長岡「プレーする姿を目に焼き付けたい。ノリさんがセンターで、一緒に試合に出るのは初めて。近くを守ることができるので、声かけもしたい」
★10・2青木宣親の引退試合アラカルト
【試合前の演出】青木と親交の深い、GLAYのTAKUROが国歌演奏を務める。
【チケット】引退試合の日程が発表された9月13日夜に、球団公式の販売サイトがつながりにくくなるなど争奪戦が激化。既に完売しており、球団ホームページでは「球場窓口での当日券販売はございません」とアナウンスされている。
【プレゼント】来場者全員に応援ボード、オリジナルシール、ポストカードが配られる。
【展示】神宮球場の正面入口に青木のモニュメントと、ファンから募集したメッセージの画像が展示される。