三回、左前へ適時打を放つ森下。敗戦の中、意地を示した(撮影・山田俊介) (セ・リーグ、ヤクルト7-2阪神、25回戦、阪神15勝10敗、28日、神宮)ポストシーズンでやりかえす! 阪神は2-7でヤクルトに敗れ、巨人に4年ぶり39度目のセ・リーグ優勝を許した。悲願のリーグ連覇こそ逃したが、すでにクライマックスシリーズ(CS)進出は決めており、三回に反撃の適時打を放った森下翔太外野手(24)は「CSでもしっかりと勝てるように」と巻き返しを誓った。
ヤクルトとの最終戦を終え、虎党にあいさつする阪神ナイン連覇に手は届かなかった。森下がプロ野球の世界に飛び込んで2年目で、初めて逃した頂点。それでも諦めることなく泥臭く放った一打は、無駄にはならないないはずだ。
「(連覇は)したかったですけど、負けてしまったからそこに対してどうこうというのはない。勝つためだけにやっていたので、仕方ないです」
巨人のVを阻むことはできなかったが、今季何度も虎に勇気を与え続けてきた背番号1は健在だった。大量4点を失った直後の三回。2死から作った一、二塁の好機で持ち味を発揮した。追い込まれながらもバットを少し短く持って、6球目の変化球に食らいついた。痛烈なゴロで三遊間を破り、2試合連続の適時打。「そういう場面でしっかりと打てたというのはすごくプラスにとらえていい」と、勝負強さを証明した。
「負けたくない」―。その思いが消える日はない。3番打者としての責任感を受け止め、毎日バットを振り込んできた。森下の力なしには、ここまでのデッドヒートを演じることはできなかっただろう。あと一歩のところまで巨人を追い込んだ快進撃の中心には、間違いなく森下がいた。
前半戦は苦しい時期を経験しながらも、後半戦で取り返す。8月には球団の日本人新記録となる10試合連続打点をマーク。9月も月間打率・320と打ちまくった。最後のところでその手は届かなかったが、戦いは終わったわけではない。
「まだ残り試合があるので、最後までやれることはやっておきたい。CS(クライマックスシリーズ)でもしっかりと勝てるように、準備をしたいなと思います」
九回は遊飛に倒れ、ベンチに戻ると悔しそうにタオルで顔を覆った。リーグ連覇こそ逃したが、2年連続日本一のチャンスは残っている。やり返すしかない。(中屋友那)