(セ・リーグ、ヤクルト6-1阪神、10回戦、阪神6勝4敗、29日、神宮)神宮のマウンドに帰ってきた!! ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が29日、阪神10回戦(神宮)に先発し、5回2安打1失点で今季2勝目を挙げた。右肘痛を発症して緊急降板した2022年3月29日の巨人戦以来、823日ぶりの本拠地での登板で、21年10月8日の阪神戦以来、995日ぶりに神宮で白星をつかんだ。
今年になって奥川は新たな夢を見つけた。高卒5年目の右腕にとって、今季入団した大卒1年目のドラフト1位・西舘(専大)と同3位・石原(明大)は同学年にあたる。奥川とともに2020年に高卒で入団した選手には長岡、武岡がおり、同学年の選手はこれまでもチームにいたが、同じ投手で同学年の選手は西舘と石原が初めてだった。
5月下旬。埼玉・戸田球場での練習を終え、奥川と西舘が一緒に引き揚げるときのことだ。奥川が突然、「僕、夢があるんです」と切り出した。耳を傾けると、「優勝して、ハワイへ優勝旅行に行って、そこで同級生の投手対談をやりたいんです」。心に秘める熱い思いを笑顔で打ち明けた。
奥川は19年の夏の甲子園大会で石川・星稜高を準優勝に導いた〝世代の星〟。福岡・筑陽学園高出の西舘と広島・広陵高出の石原は、奥川を「僕らの世代のスーパースター」と表現する。入団当初は「びびっていた」との理由で「奥川さん」と呼んでいたというが、いまでは「仲が良い」と口をそろえ、奥川は「一緒に高め合っていきたい」と力を込める。
刺激し合う同級生を見て、常夏のハワイでシーズンの活躍を語り合う3投手を取材したいと強く思った。(ヤクルト担当・武田千怜)