試合前のブルペン。首脳陣が見守る中、投球練習をする阪神・西勇輝=神宮球場(撮影・安部光翁) (セ・リーグ、ヤクルト6ー5阪神、11回戦、阪神6勝5敗、30日、神宮)オリックス、阪神で通算176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(58)が八回の後手を踏んだ継投の理由に神宮球場のブルペンを挙げた。
信じられない逆転負けだった。八回、ブルペンがバタバタしたことは間違いない。事情があるのかもしれないが、漆原の内容が悪すぎたこと。サンタナを歩かせて、満塁から長岡には、ほぼ真ん中の真っすぐを走者一掃二塁打された。この時点で交代すべきだった。
後手後手に思える継投なった理由に神宮ブルペンの特殊性がある。甲子園を含め、他球場は最低でも3人以上が同時に準備できるが、神宮は2人しか投げられない。ブルペン担当コーチをした際に苦労した記憶がある。
次に投げる投手、九回登板の投手、逆転されて投げる投手、さらには肩慣らしの投手…。スペースが足りなくなるのだ。あらかじめ計画して準備するが、漆原の乱調で、ブルペンが大混乱に陥ったとしても不思議ではない。神宮の〝落とし穴〟だが、あまりにも痛すぎる敗戦になった。