試合に勝利しナインをむかえる阪神・才木浩人(中)と岡田彰布監督 「みずほペイペイ」と名称変更して初めて訪れた元福岡ドーム。旧知のホークスのコーチが声を掛けてきた。
「珍しいですね。何しに来たんですか? おいしいもの、食べに来ただけでしょ」
本来の目的は、ソフトバンクが交流戦優勝したら、お手伝いする予定だった。が、当たり前の返事をしても面白くない。
「日本シリーズの前哨戦やからなぁ。絶対に外せないやろ! 展望&戦力分析に来た」
そう言ってしまった後で、自分で妙に納得してしまった。
世の中は、日本一タイガースの思わぬ〝つまずき〟に大騒ぎ。トレードしろ!外国人を取れ!このままでは危ない!の大合唱が起きている。この機に乗じて重箱の隅をつつく記事も多数ある。
でも、申し訳ないが、シーズン中のトレードや助っ人補強が成功した例をほとんど見たことがない。危機感一杯の報道の一端を担いでいる立場としては無責任だが、本心は「そんなこと、やっても一緒やろ」と思っている。
そもそも、阪神が思うように勝てず、ファンがヤキモキし、岡田監督が激しくいらだっているけれど、これだけ負けても、交流戦終了時点で5割を下回っていないという事実がある。
セ・リーグにはパ・リーグのソフトバンクのように独走しているチームもいない。順位では広島が1位だが、果たしてどれだけの阪神ファンが「カープにはかなわない」と思っているだろうか。混戦になっても、タテジマが抜け出せる確信があるのは、昨年の優勝経験がなせる業だろう。
ことしの日本シリーズの第3戦から5戦まではパ・リーグの本拠地で開催され、その日程もすでに10月29、30、31日に決まっている。確率的に、みずほペイペイの可能性が極めて高い。
この舞台に阪神がたどり着くには何をしたらいいか? たどり着けたら、どうなるんだろうか?と空想(ほぼ妄想)しながら3連戦を眺めてみると、発見はいくつもあった。
なお、阪神の現状を深く憂慮し、思い悩んでいる方は、ここから先は読まないでください。