スタンドにボールを投げ入れる赤星。今季初白星に笑みを広げた(撮影・斎藤浩一) (セ・リーグ、巨人5-3ヤクルト、19回戦、巨人12勝7敗、24日、東京D)一皮むけた姿で1軍に帰ってきた。持ち前の技術に頼らず、大胆に攻める。昨年9月11日以来、347日ぶりの白星となる1勝目。お立ち台で喝采を浴びた巨人・赤星優志投手(24)は「本当にもう、最高の気分です」と声を弾ませた。
120球で完封勝ちした18日の2軍戦から中5日。当初は中継ぎで起用される予定だった右腕は3カ月ぶりの登板機会をものにし、7回3安打無失点で同一カード3連勝の立役者となった。
1-0の六回は無死一、二塁のピンチを背負ったが、中軸をピシャリ。村上との勝負で決め球に選んだのは、2軍で突き詰めてきた直球だ。外角への147キロでバットに空を切らせた。
日大からドラフト3位で入団した昨季は5勝。今季も開幕から先発枠に名を連ねたが、壁にぶつかった。左肩の開きが早く球の出どころが見やすかったフォームの修正を図り、「困ったらストレート勝負」と多彩な変化球頼みにならない投球を追い求めてきた。
「球持ちが良くなって低いところから伸びのある球が投げられている。リリースするときの頭の位置が1個分下がった」と久保巡回投手コーチ。原監督は「非常にパワフルな感じ。見違えるぐらい」とうなった。
チームは2位広島とのゲーム差を4・5に縮めた。チャンスを死守した右腕は「与えられたところで仕事ができるように」と挽回を期した。(鈴木智紘)