2023年のスローガンを掲げる岡田監督。厳選に厳選を重ねた(代表撮影) アレ一筋-。阪神は17日、2023年シーズンのチームスローガンが「A.R.E.」(エー・アール・イー)に決まったと発表した。多くの球団案の中から岡田彰布監督(65)が厳選。A(Aim、目的)、R(Respect、尊敬)、E(Empower、パワーアップ)の願いが込められている。18年ぶりの栄冠へ、一年を通じて、アレを貫く!
多くのメッセージは必要ない。「A.R.E.」だけで十分だった。ペナントレースを戦うためのスローガンが決まった。18年ぶりのアレへ、実に分かりやすかった。
「アレばっかり最初からいっているから。一年間はね、これを通して、ね。一年間は、こういう言葉(アレ)が選手の口からも出ると思うけど。これに向かって、おーん、頑張りたいですね」
岡田監督は独特の口調で説明した。就任会見から優勝をアレと表現し、ファンの間でも〝トレンド入り〟。佐藤輝が「優勝したら絶対、流行語(大賞に)なると思うので頑張ります」といえば新人選手までも入団会見でアレを連発した。これを今だけのブームにしてはいけない。最後は笑って「アレ」ではなく「優勝や!」と叫ぶ。そんな思いが込められた。
ただし、読み方はアレではない。エー・アール・イー。明確な目標(Aim)と先輩に対しての敬いの気持ち(Respect)を持って野球に取り組み、個々がさらにパワーアップ(Empower)。球団関係者によると、スローガンを決める会議には岡田監督自ら参加し、何十個とあるプランから選び抜いたものだという。
球団営業部の企画興行担当の阪本三千男次長(50)は「単純にアレというのはおもしろくないので意味を持たせましょう、と。その中で岡田監督の考えや思いにふさわしい英語をつけていった」と説明した。さらに「ファンの方はアレって呼んでもらってもかまいません」と柔軟な構え。とにかく「A.R.E.」を体に染みこませて栄冠を勝ちとりたい。
岡田監督は「(スローガンは)いくつか候補があったんだけど。まぁアレ、アレって(俺も)言っているから。語呂もいいし」とニヤリ。指揮官の座右の銘「道一筋」を拝借すれば「アレ一筋」か-。もう聞き飽きたと虎党に思わせるぐらい「A.R.E.」づくしのシーズンにしてみせる。(三木建次)
★あまり興味なかった前回 岡田監督が前回、阪神の就任した2004年のスローガンは「NEVER NEVER NEVER SURRENDER」。03年に星野監督の下、リーグ優勝したため「優勝しているのに変える必要はない」と継承した。06年からは「Be the Best For the Fans(最高をめざせ! そしてファンのために!)」を使用したが、もともとスローガンについては「スローガンで野球をやるわけではないから」と興味を示さなかった。指揮官自身、幼い頃から大の虎党。今回の積極性は優勝したいという思いに他ならない。