7回、3点本塁打を放った日本ハム・木村文紀を迎える新庄剛志監督=草薙球場(撮影・塩浦孝明) (パ・リーグ、日本ハム3-2楽天、12回戦、楽天9勝3敗、13日、静岡)ひと振りで試合をひっくり返した。木村文紀外野手(33)が0-1の七回に逆転の1号3ラン。野手最年長の一発でチームは3季ぶりの5連勝を飾った。
「打席の中で迷うことをやめて振り抜いた。素晴らしい、最高の結果になってくれた」
2死二、三塁、1ストライクから則本の内角低めの150キロの直球を狙い打った。日本ハムファンが陣取る左翼席へ突き刺し「オーバーフェンスしてよかった」と声を弾ませた。
2007年に埼玉栄高から投手として西武にドラフト1位で入団。12年に野手へ転向し、昨季途中から日本ハムにトレードで加入した。今季7度目のスタメンで期待に応えた。
1、2打席は遊ゴロ、三振で新庄監督は代打策も考えたというが、ベテランの勝負強さに賭けた。9番打者が放った決勝弾に「興奮した」と飛び跳ねて両腕を突き上げた。
指揮官は後半戦からのレギュラー固定を予告しており、万波や今川ら若手外野手の1軍昇格を示唆していた。生き残りの当落線上にいた33歳は「毎日がトライアウトだと思っている。チーム内での争いもすごい」と汗をぬぐった。
日本一の富士山を望む静岡で、粘り強い5連勝を飾った。(加藤次郎)