「モノ言うブルペンリーダー」になることを誓った阪神・岩崎(球団提供) 阪神・岩崎優投手(30)が取材に応じ、今季は「モノ言うブルペンリーダー」となることを誓った。新守護神候補の一人で、誰より広く、鋭い視点でゲームを見つめ、気づいたことは遠慮なく周囲に口出しする。抱負を問われ、静かに口にした「勝つ、勝つ、勝つ」という言葉にも、覚悟があふれ出た。
すべてを吐き出していく。自分にしか伝えられないことがある。リーダーとしての思いを問われた岩崎は、もう黙っておかないと宣言した。
「去年一年間やってきて、もっとこうしておけばよかったなというのもありますし。そういったところで、伝えられるところはどんどん伝えていこうかなと」
あと1勝に泣いた2021年から学び、今も胸に刻むのは「打たれたあの1球」などよりも「伝えられなかったひと言」だという。ブルペンから戦況を見守り、マウンドへと向かう仲間を送り出すとき、迷った。
「情報を与えすぎてもよくないのかなというのがあったりして。あえて何も言わないで、というときがあったんですけど。そういうときに結果、良くなかったということが何回かあって-。それが自分の中で後悔ではないですけど、言っとけばよかったなというところがあった」
仲間本人のためと思いグッと飲み込んだが、チームのためにはならなかった。今年6月で31歳。経験でも実績でも、虎の中継ぎ陣でもう岩崎の右に出るものはいない。新外国人のケラー(前パイレーツ)とともに守護神候補の一人でもある。首脳陣と周囲から信頼を寄せられる身として、言わなくてはならないことがあると学んだ。
15日には梅野、大山らと行う沖縄県内での自主トレを公開した。誰より代えがきかない存在で、「一年間しっかりけがなくやるためのスタート。そういう体をしっかり作れるように」と黙々と練習を積み上げている。昨季の経験があるから、今季目指すものは一つしかない。あの1994年の「10・8」、中日との決戦前のミーティングで巨人・長嶋茂雄監督が語ったフレーズが口をついた。
「勝つ。勝つ、勝つ、勝つ」
思ったこと、かなえたいことを、岩崎は何度でも遠慮なく口に出して挑む。(長友孝輔)