契約更改交渉を終え、会見に臨む阪神・藤浪晋太郎。来季は先発をアピール(代表撮影) 阪神・藤浪晋太郎投手(27)が12月8日、契約更改交渉に臨み、1100万円減の年俸4900万円でサイン。2016年の1億7000万円から6年連続のダウン提示に「クソって思いもあります」と悔しさをにじませた。それよりも気になったのは先発に対するこだわり、執念を自ら明かしたことだ。
「チーム事情的にも厳しいのはよく分かっているが、先発をやりたい。エゴを通せないようなら、中継ぎでも中途半端、大した成績を残せないと思っている」
矢野監督から「リリーフをやってくれないか」と打診を受けても自分のエゴを貫く、という意思表示だった。9年目の今季は初めて開幕投手を務めたが、不調で4月下旬に2軍に。21試合に登板して3勝3敗、防御率5・21。先発では結果を残せなかった。
「(今は)先発と思って毎日、練習している。ブルペンの球数もそうですし。自分の一番の強みはタフネス、体の強さ。親に感謝ですけど、そこが一番の売り、他の人にないストロングポイントかなと思う」
契約更改後の会見。藤浪は先発復帰を猛烈アピールしたが、現実は厳しい。最多勝を獲得した青柳に加え、2年連続2桁勝利の秋山、ガンケル、伊藤将ら今年結果を残した面々に西勇もいる。及川、アルカンタラも先発に転向予定。一方、リリーフ陣はスアレスが退団し、質量とも手薄だ。160キロを超える直球を投げられる藤浪が春季キャンプやオープン戦で復活を印象づける投球をみせたとしてもチーム事情で先発よりもリリーフに…となるだろう。
9日、関西スポーツ紙は、サンスポを含めて3紙が、13年目で秋山が年俸1億円の大台を突破した秋山ではなく藤浪の〝激白〟を1面で扱った。読者のニーズや関心が高い、と判断したからだ。
「来季は、きょうは藤浪が先発だから『甲子園に見に行きたい』と思ってもらえるような1年間にしたい」
藤浪は今オフ、2桁勝利をマークした入団3年目までの自分の姿をイメージしながら自分の体と向き合っている。思いは届くか。(三木建次)