新主将に決まった坂本㊧。虎のアイデアマンが改革に乗り出す(撮影・松永渉平) 阪神は4日、「ファン感謝デー2021」をオンラインで開催し、坂本誠志郎捕手(28)が来季の新主将に決まった。選手間投票で選出された近本光司外野手(27)、大山悠輔内野手(26)との決選投票を制し、球団では79年ぶりとなる捕手の主将が誕生した。
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虎メダルなどさまざまなアイデアでチームを盛り上げてきた〝仕掛け人〟が、大山から「C」のマークを引き継ぐ。龍馬のようなリーダーシップで仲間を引っ張り、頂点へと導く。選手間の決選投票で新主将に決定した坂本の目はやる気に満ちあふれていた。
「覚悟と責任が伴うと思いますけど、しっかりやりたい。僕がキャプテンになって一つの勝ちをみんなで喜ぶ、一つの負けをみんなで悔しがる、そんなチームにしていきます」
ファン感謝デー終盤のメインイベントで発表されると、すぐさま所信表明。最終候補に残った今季主将の大山、選手会長の近本を抑えての選出だ。履正社高、明大、大学日本代表とこれまでのキャリアで主将を務めてきた抜群のキャプテンシーと周囲からの信頼で票を集めた。球団の捕手で主将になるのは、「カイザー(皇帝)」と呼ばれ、かつて同じ背番号12をつけていた田中義雄以来、79年ぶりだ。
今季は自身最多の45試合に出場し、来季は梅野と正捕手争いに挑む。矢野監督は「キャプテンになったっていうことをより励みに、自分もやっぱり(試合に)出ないと駄目だと思う。出て行くという気持ちは大事にしてほしい」とエールを送った。
坂本は今のチームに足りない要素を分析している。「言葉は悪いけど、負けた時でも『クソ』とか、そういう思いがもっとあっていい。負けを悔しがったり、変えてやろう、こうしてやろうという、というのがもっと出てきたらチームとしてもっといい方向に向くんじゃないかなと思った」。高みに行くために必要なのは反骨心だと痛感した1年。それが王者との〝差〟だった。
「例を挙げると、ヤクルトは同じ方向を向いて戦っていると感じていた。良い部分はどこからでも吸収してやっていきたい」。ライバルの姿勢を見習いつつ、そういうチーム作りの役割を担うのも坂本の仕事だ。今季、ヤクルトの主将を務めた山田は履正社高の1学年先輩で、日本一の立役者にもなった。
「(山田)哲人さんはどちらかというとプレーで引っ張っていく感じ。ライバル球団の主軸なので何としてでも抑えにいく、どのチームにも向かっていく姿勢は必要だと思うので、それはチームにも求めていきたい」
坂本が変革する。来季こそリーグV、そして日本一を達成するため、旗振り役となって虎をまとめていく。(織原祥平)