佐藤輝は研修会で和田TAからスランプ脱出法を聞き、感銘を受ける(代表撮影) 来季はシーズン中もトレーニング。スランプに陥らないように体を鍛える来季は不振知らず! 阪神は2日、西宮市内の球団施設で、佐藤輝明内野手(22)ら昨年のドラフト指名選手9人を対象にした「新人選手研修会」を行った。元監督の和田豊球団本部付テクニカル・アドバイザー(TA、59)はスランプ脱出法について熱弁。今季、野手ワーストタイの59打席連続無安打記録を作った佐藤輝は〝金本流〟でノーモア・スランプを誓った。
◇
背筋をピンと伸ばして現役通算1739安打を放った和田TAの言葉に耳を傾けた。約20分、佐藤輝がもっとも感銘を受けたのは、短期間でスランプを脱出するためにはどうすべきか-だった。
「心技体で、まずスランプに陥るのは体。次に技術、最後に心がダメになるという話、短い期間でスランプを脱出するという話があって、その通りだなと思いました」
1年目の今季は126試合に出場して打率・238、24本塁打、64打点。開幕から本塁打を量産していたにも関わらず、夏を過ぎてから当たりがピタリと止まった。肉体の疲労は技術の乱れにつながり、迷いも生まれた。2軍降格を挟み、59打席連続無安打という大スランプに陥った。
研修会には1年目の選手らが参加した(代表撮影)和田TAからは「準備の大切さ」「創意工夫」「体調管理」の大事さとともにスランプ脱出法については「いろんなやり方があるから」と自分なりの方法を探すようにアドバイスされた。佐藤輝が思い浮かべたのは、甲子園に観戦に訪れた小学生時代の不動の4番・金本知憲氏だ。
「やっぱり体が一番大事だと感じました。トレーニングをシーズン中にやることですね。オフにやるのは当たり前。シーズン中のトレーニングは、もっとできることがあるのかなと思ってやっていきたいです」
技術に影響が出る前に体の部分を整える。同じ左打ちで、現役通算476本塁打。逆方向にも一発を放ったレジェンドは「悩む暇があるのなら体を動かす」とシーズン中も試合後、バットを振りまくり、ウエートトレで体をいじめた。その副産物が1492連続試合フルイニング出場などの鉄人記録だ。佐藤輝も体を徹底的に鍛え、来季はスランプを回避する。
シーズン中のトレーニングといえば金本前監督。ウエートトレも欠かさなかった「『これで勝負する』というものを作ってキャンプインしてほしい」と和田TAからは宿題を出された。オフはバットを振り、シーズン中に痛めた左膝が完治すれば、本格的なウエートトレも始める予定だ。
「長いこと活躍されてきた選手の意見、考えはすごく参考になる。自分も取り入れてやっていきたいと思います」
来季はシーズン中も〝金本流〟でスランプにはならない、と誓った。(三木建次)
★野球殿堂ノミネート 和田TA「光栄」 前日1日、野球殿堂のエキスパート表彰候補者に新たにノミネートされた和田TAは「すごい先輩方の中に名前を挙げていただき光栄です。より一層、球界のために尽力していきたいと思いました」と話した。毎年、春季キャンプは安芸(2軍)を訪れ、若虎を指導するのが恒例。今季、あと一歩でリーグ制覇を逃した矢野虎を引き続きサポートしていく。