キャッチボールする及川。〝高橋カーブ〟を習得し、先発ローテ入りを狙う(撮影・河田一成) 来季先発に挑戦する阪神・及川雅貴投手(20)が22日、甲子園室内練習場で行われた秋季練習に参加し、カーブに磨きをかけることを明かした。同じ左腕で、前日21日の日本シリーズで完封勝利を挙げたヤクルト・高橋奎二投手(24)がバイブル。150キロ超の直球を生かすための〝スローボール〟を完全習得し、先発ローテ入りにつなげる。
◇
先発ローテ入りの鍵はカーブだ。いかに緩急を使うか-。3年目の来季、先発で勝負する及川は前夜の日本シリーズをテレビ観戦し、自分に足りないものを痛感した。
「(高橋さんの)投球を見ていましたけど、腕が緩まずに120キロ前後のカーブがいっていた。(自分とは)腕の振りが、全然違うなっていうのは、すごく感じました」
同じ左腕だが、及川も直球は150キロ超と負けてはいない。最大の違いは直球と同じ腕の振りで投げられるカーブの〝精度〟の差。オリックスの強力打線を手玉に取ったヤクルト・高橋を見て、決意を新たにした。
「交流戦(6月6日、甲子園)でソフトバンクの柳田選手から三振をとったカーブに、矢野監督は、すごくいい印象があったそうで…。でも、自信がない部分があった。先発となったら、カーブをどんどん使っていきたい」
高卒2年目の今季は中継ぎで1軍に定着。39試合に登板。プロ初勝利を挙げるなど2勝3敗、10ホールドと成績を残したが、終盤は150キロの直球を簡単にはじき返された。理由は、はっきりしている。矢野監督は「ああいう(高橋のような)緩急がつけられればね。カーブがあることで、邪魔になる(嫌がる)打者もいるし、捕手も配球の幅が広がる。及川が来季、先発でスタートしようとすれば、カーブをどれだけ習得できるか」と課題を挙げた。
同学年のオリックス・宮城(13勝)、ヤクルト・奥川(9勝)が先発で大ブレーク。日本シリーズでも好投した。少しでも差を縮めたい。
「球種が多ければ多いほど、バッターも球を絞りにくいし、真っすぐも生きてくると思います。キャッチボールでもカーブを投げて、もっともっと磨いていけたら」
及川が〝高橋カーブ〟を参考に、虎の先発の柱になる。(三木建次)