打撃指導する日本ハム・新庄剛志監督=沖縄・国頭村(撮影・斎藤浩一) 日本ハム・稲葉篤紀ゼネラルマネジャー(GM、49)が11日、沖縄・国頭(くにがみ)村での秋季キャンプの視察を終え、新庄剛志監督(49)が選手に〝ボンズ打法〟の習得を指南していたことを明らかにした。新庄監督は米大リーグ、ジャイアンツ時代の2002年にMLB歴代最多の762本塁打を放ったバリー・ボンズ氏(57)と同僚。操作性を上げるため、バットを短く持つメリットを説いた。
試合前に談笑する(左)からイチロー、新庄、ボンズ=アリゾナ州スコッツデールスタジアム、2002年3月9日(撮影・浅野直哉)■秋季キャンプ視察終え 充実の7日間の視察を終えた稲葉GMが、選手らに与えた〝宿題〟を明かした。新庄監督とともに駆け回った札幌ドームで多くの点を取るために―。テーマは脱力だ。
「『脱力打法』じゃないですけど、(バットの)ヘッドの重みだけで。速い(球を投げる)投手をどう打つかも含めて、考え方を少し変える思惑がありまして。広い札幌ドームで、どうやって点を取っていくかをいろいろ考えています」
10日までの3日間、球場に足を運んでいた新庄監督と導きだした解だった。バットを力いっぱい振るのではなく「軽く振る」。そのためになるべくグリップを短く持ち、ヘッドを走らせる。お手本は米大リーグでいずれも歴代最多のシーズン73本塁打(2001年)と通算762本塁打を放ったレジェンド、バリー・ボンズ氏だ。
■広い本拠地で新たな意識付けを 「監督は『バリー・ボンズ選手は980グラムのバットを短く持って打っていた』と(選手に伝えていた)。『体全体、全力じゃなくて、ヘッドの重みだけで簡単に飛ばせるんだよ』と。軽く振ってどうやって飛ばすか。私も同じ意見。みんな新しい挑戦の中でつかんでくれたら」
勝利に近づくために打線の改革は急務だ。5位に終わった今季、チーム打率・231、78本塁打、1067安打、454得点はすべてリーグワーストと低迷した。本拠地の札幌ドームは両翼100メートル、中堅122メートルと広く、フェンスも5・75メートルと高い。本塁打が出にくい球場だけに、稲葉GMと新庄監督は、今までとは違う意識付けを選手に促したというわけだ。
稲葉GMの視察はこの日で終了したが、秋季キャンプは12日の休日を挟んで16日まで続く。懸命に汗を流す若手へ、〝ボンズ打法〟の習得から成長させる。(箭内桃子)