オリックスの〝お母ちゃん〟上岡さん。優勝を支えた貴重な一員だ(撮影・宮沢宗士郎) オリックスは27日、25年ぶり13度目のパ・リーグ優勝を決めた。25日にレギュラーシーズン全日程を終えた中、2位ロッテが楽天に敗れたために決定した。
悲願のリーグ優勝を、誰よりもあたたかく見守っていた人がいる。上岡千夜子さん(67)。お世話係として長年チームを支え続け、選手から〝お母ちゃん〟と呼ばれる存在だ。
「本当にうれしいです。信じられないです。(選手は)息子のように感じます。もう孫に近い。かわいいんです」
上岡さんは1992年にオリックス主催試合時のビジター側のアルバイトを始め、現在はチームの運営グループに所属し、99年頃からオリックス側を担当するように。自分の仕事は「大きな家のお母さんと言った方がいいかな。お茶出しとかコーヒーとか、ペーパータオル補充とか」と説明。表に出る職種ではなく「ご近所の方には、やきそば売っていると思われているんですよ」と笑った。
選手が勝って喜ぶ姿、負けて悔しがる姿も間近で見てきた。いつからかナインに「お母ちゃん」と親しまれ、「おばあちゃんでもおかしくないんけど、うれしいです」と笑顔。選手も記念グッズや旅行券をプレゼントしたりして、上岡さんに感謝を伝えている。
「『いつもありがとう』と言ってくれます。うちの選手、優しいです。野球界は特殊な世界。日本で12球団しかなくて、そのなかで働けてありがたいです」。息子や孫のような選手の躍動を、「お母ちゃん」は喜んでいた。
■上岡千夜子(うえおか・ちやこ) 1954(昭和29)年2月4日、67歳。福岡県出身。92年に近所の方からの勧めでほっともっとフィールド神戸(当時グリーンスタジアム神戸)の三塁側を担当するアルバイトを開始。99年頃からオリックス側で本格的に働きだした。球団本部管理部チーム運営グループ所属。