七回、佐藤輝は左前打でチャンスを拡大。4試合ぶりのスタメンで意地をみせた(撮影・松永渉平) (セ・リーグ、広島1-1阪神=9回規定により引き分け、24回戦、広島12勝11敗1分、23日、マツダ)打者も投手も必死のパッチや! 阪神は1-1で広島と引き分け、ヤクルトの優勝マジック減らしを阻止。逆転Vへの可能性をつないだ。4試合ぶりスタメンの佐藤輝明内野手(22)が七回に同点のお膳立てをする左前打を放てば、5投手で鯉打線を1点のみに抑える執念の継投をみせた。ゲーム差ゼロ、勝率差0・07。残り2試合、まだチャンスはある。
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会心の当たりではなかった。バットの芯を外したが、パワーで左前に落とした。4試合ぶりにスタメン出場した佐藤輝が7打席ぶりとなる安打を放って、チャンスを拡大。坂本の同点打を演出した。
「もう、とにかく気持ちで打ちました」
0-1の七回。2死からロハスが四球を選んだ直後の初球だった。森下の149キロの直球を振り抜いた。ロハスが好走塁とヘッドスライディングで三塁へ。チャンスが広がり、坂本に価値ある中前同点打が飛び出した。
18日の広島戦(甲子園)以来の先発出場だった。20日の首位ヤクルトとの直接対決(甲子園)では代打での出場機会もなかった。近本が右太もも裏を痛めて欠場。大山も不振でスタメンにいない。佐藤輝に期待されているのはチームに流れを引き寄せる一発だったが…。
森下に手玉に取られた。三回は空振り三振、五回も空振り三振に倒れて、歴代ワースト8位のシーズン171三振に到達。絶対に落とせない一戦。このまま終わるわけにはいかなかった。
どんなに調子が悪くても決して下は向かない。練習中も大山らと明るくふるまい、試合に出ていないときはベンチの最前列で〝声出し部隊〟の先頭に立つ。19日のヤクルト戦(甲子園)では四球を選んだ一塁ベース上にいた青柳のもとにベンチから全力疾走してグラウンドコートを手渡すと、笑顔で声をかけた。
矢野監督は佐藤輝の〝つなぎ役〟を「それはもちろん、1人ではホームランしか点入らんからね。前(の打者が)出てくれたからや」と評価した。あとは最大の武器である長打力を発揮するだけだ。
この日、ヤクルトが巨人に敗れて、ゲーム差はゼロになった。奇跡の逆転Vへ、周囲の期待は膨らむばかりだ。もうベンチでの盛り上げ役は終わり-。レギュラーシーズンは残り2試合。グラウンドで「主役」となってバットで、チームをVへと導いてみせる。(三木建次)
【終了】◇開始14時00分◇甲子園
| チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
|---|
| DeNA | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 8 |
| 阪神 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 5 |
[勝敗]勝: 馬場 皐輔 (2勝0敗)、S: ショーン レイノルズ (3勝0敗3S)、敗: 工藤 泰成 (0勝1敗)
【DeNA】東 克樹、吉野 光樹、浜地 真澄、中川 虎大、馬場 皐輔、ショーン レイノルズ-古市 尊、松尾 汐恩
【阪神】大竹 耕太郎、神宮 僚介、木下 里都、工藤 泰成、ラファエル ドリス-伏見 寅威
[本塁打]森下 翔太 2号 (神)、成瀬 脩人 1号 (De)
番記者