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国立で五輪リハ、温度差くっきり…緊急事態宣言下で“厳戒”陸上テスト大会

国立で五輪リハ、温度差くっきり…緊急事態宣言下で“厳戒”陸上テスト大会

男子100メートル決勝でのガトリン(左から2人目)ら。無観客の国立競技場で、選手は懸命に力を競った(撮影・桐山弘太)

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 陸上・東京五輪テスト大会(9日、国立競技場)今夏の東京五輪のメインスタジアムとなる国立競技場で、男子100メートルを制した元世界王者のジャスティン・ガトリン(39)=米国=らが力を競った。新型コロナウイルス禍で無観客開催となったが、大会組織委員会は“成功”を強調。しかし会場周辺では五輪開催に反対する市民団体によるデモが行われ、女子5000メートルに出場して5位だった1万メートル五輪代表の新谷仁美(33)=積水化学=は、抗議の声に理解を示した。

 選手がトラックから引き揚げる導線に、東京五輪開催に反対するデモのシュプレヒコールが、競技場の外から届いた。「医者もナースも限界だ」。「市民を殺して五輪とは」。参加者は市民団体の約110人。主に新型コロナウイルスの感染拡大による医療体制の窮状を訴えた。

 緊急事態宣言下の東京で、当初の観客を入れる予定から無観客に変えて開かれたテスト大会。五輪代表として臨んだ新谷はデモについて「当然のこと。その人たちの気持ちにどう寄り添えるか。スポーツ選手は応援があって成り立つ。国民の意見を無視して競技をするのはアスリートじゃない」と率直に語った。

 デモの参加者らは新宿区の五輪博物館「日本オリンピックミュージアム」前に集まった後、午後6時頃から国立競技場の周りを行進。「オリンピックより命を守れ」「聖火を止めろ」などと書かれた旗やプラカードを掲げながら、沿道の歩行者らにアピールした。

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