2021.5.3 05:00

飛び込み男子代表・寺内、坂井組が棄権 坂井微熱、PCR陰性もリスク回避

飛び込み男子代表・寺内、坂井組が棄権 坂井微熱、PCR陰性もリスク回避

特集:
東京五輪競技ニュース
練習する選手で混雑する飛び込み台

練習する選手で混雑する飛び込み台【拡大】

その他の写真(1/2枚)

 飛び込み・W杯第2日(2日、東京アクアティクスセンター)東京五輪最終予選とテスト大会を兼ねて行われ、男子シンクロ板飛び込みで東京五輪代表に内定している寺内健(40)、坂井丞(しょう、28)=ともにミキハウス=組は、坂井の体調不良のため棄権した。女子シンクロ高飛び込みは板橋美波(21)、荒井祭里(20)=ともにJSS宝塚=組が、281・58点で7位だった。開催国枠が1つずつあるシンクロ種目の五輪代表は、今回の結果を基に日本水連の選手選考委員会が総合的に判断する。

 一昨年の世界選手権で東京五輪代表入りを決めた寺内、坂井組が貴重な実戦の場を失った。

 男子シンクロ板飛び込みに出場予定だったが、坂井が午前7時頃、会場を訪れた際に異変を申し出た。体温は36・9度の微熱で、へんとう炎と診断された。薬の処方を受け、宿舎に戻った。

 東京五輪のテスト大会を兼ねる今大会。46カ国・地域から225選手がエントリーし、厳格な新型コロナウイルス対策のもとで開催されている。選手には原則として連日、ウイルス検査を実施しており、坂井もこの日までに4度の検査で全て陰性だった。念のため、この日受けたPCR検査でも陰性だった。

 五輪本番では体調面に不安があっても、ウイルス検査で陰性であれば、大会に強行出場することは可能だ。一方で、今回の坂井のように、体調不良があるにもかかわらず、会場入りしていることがコロナの感染拡大につながる可能性もある。野村孝路監督(61)は「大事を取って棄権させていただいた」と説明。坂井は陰性だったが、棄権することで感染拡大のリスクを抑えた。

 大会の練習中にマスクを着用しない大勢の選手が飛び込み台の上で密集状態となる場面があった。無観客で行われている今大会は、外部との接触を絶つバブル方式を採用しているが、感染リスクはゼロではなく、選手同士の距離を保つことの難しさも浮き彫りにした。五輪本番に向け、さまざまな課題が透けてみえるテスト大会となっている。