2021.4.8 05:04(2/2ページ)

室伏スポーツ庁長官、「悪性脳リンパ腫」か 本人は病気明言せずも「業務はしっかりやる」

室伏スポーツ庁長官、「悪性脳リンパ腫」か 本人は病気明言せずも「業務はしっかりやる」

闘病中であることが判明したスポーツ庁の室伏長官。詳細は明かさなかったが、公務続行に強い意欲を示した

闘病中であることが判明したスポーツ庁の室伏長官。詳細は明かさなかったが、公務続行に強い意欲を示した【拡大】

 昨年10月に鈴木大地氏の後を継いで現職に就いた。スポーツ行政のトップに立つ責務を「ハンマーよりも重い」と表現。長官室には米俵が積んであり、最近も1俵60キロもの米俵を軽々と持ち上げてスクワットする姿を画像やテレビ番組で公開し、元気な姿を見せていた。3月23日には定例会見に出席するなど、現在も登庁して勤務している。

 東京五輪の開幕が近づく中、周囲では暗いニュースが相次いだ。2月には五輪組織委の森喜朗前会長が女性蔑視発言で引責辞任。3月には開閉会式の企画、演出の統括役を務める佐々木宏クリエーティブディレクターが、女性タレントの容姿を侮辱する内容の演出を関係者に提案していたことが明るみに出て辞任に追い込まれた。

 室伏氏は新年度初日の今月1日、スポーツ庁の職員に「“疾風に勁草(けいそう)を知る”と言われるように、このような状況だからこそスポーツの大切さや本質がよりはっきり見える」などと訓示した。

 “疾風に勁草を知る”とは「激しい風が吹いて初めて丈夫な草が見分けられる」という原意から、「困難に直面したときに初めて、その人の意志の強さや人間としての値打ちが分かる」という意味で用いられる。8日で東京五輪開幕まで106日。室伏氏が困難を乗り越え、五輪開催に向けて歩みを進める。

室伏 広治(むろふし・こうじ)

 1974(昭和49)年10月8日生まれ、46歳。静岡県出身。千葉・成田高で本格的にハンマー投げを始める。五輪に4大会連続出場し、2004年アテネ大会で金メダル、12年ロンドン大会で銅メダル。日本選手権は95年から14年まで史上最長の20連覇を達成した。84メートル86のアジア記録保持者。16年に現役引退。中京大、中京大大学院出。東京医科歯科大教授などを歴任。現役時は187センチ、99キロ。