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【安藤梢手記】聖火の偉大さ実感 スポーツの持つ力で「コロナ禍でも元気与えられれば」

【安藤梢手記】

聖火の偉大さ実感 スポーツの持つ力で「コロナ禍でも元気与えられれば」

聖火リレーの先陣を切ったのは、この面々! 2011年女子W杯で日本を感動させた「なでしこジャパン」が記念すべき第1走者。大会にむけて機運を盛り上げる=25日午前、Jヴィレッジ

聖火リレーの先陣を切ったのは、この面々! 2011年女子W杯で日本を感動させた「なでしこジャパン」が記念すべき第1走者。大会にむけて機運を盛り上げる=25日午前、Jヴィレッジ【拡大】

 五輪出場を目指す選手は不安を抱えながら、開催を願って準備しています。そんなアスリートの思いを考えました。だから、現役選手である私が聖火リレーのスタートを切ることで、東京五輪の開催を後押ししたいと願いました。

 Jヴィレッジは思い出が詰まった場所です。2011年、東日本大震災が発生。映像を見てショックを受けました。サッカーをやっていいのか悩みました。でも、選手としてやれることは、精いっぱいプレーして勝って元気を届けることぐらい、やれることをやろうと決心しました。

 震災から3カ月後に開幕したW杯ドイツ大会。準々決勝の相手は、一度も勝ったことのないドイツでした。日本中が大変な状況で、サッカーをやらせてもらっている。責任感から、自分が持っているものは全て出し切る気持ちでした。チームもポジティブでした。

 世界一になったとき、日本中がひとつになって勝てた喜びが大きかったです。スポーツが持つ力はすごく大きい。諦めずに力を振り絞る姿で、人の心を動かせる。コロナ禍でもスタートを切ることで日本中に元気を与えられればいいです。

 私は2月、筑波大体育系の助教に就任。9月開幕予定の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」で初代女王を目指すとともに、研究活動、学生の教育にも取り組みます。東京五輪が開催されたときは、暗い世の中を少しでも前向きにする、希望のある大会になってほしい。それがスポーツの力だと信じます。(サッカー元女子日本代表、浦和FW)

安藤 梢(あんどう・こずえ)

 1982(昭和57)年7月9日生まれ、38歳。宇都宮市出身。浦和レッズレディース所属。ポジションはFW。宇都宮女子高1年時に日本代表入り。2011年女子W杯ドイツ大会では全6試合に2トップの一角として先発出場。五輪には04年アテネ、08年北京、12年ロンドンの3大会連続出場。ロンドン五輪では銀メダルを獲得。165センチ、57キロ。