2021.3.14 18:18

自己ベスト4秒届かず…松田瑞生、悔し涙V「過去の自分を超えたかった」/マラソン

自己ベスト4秒届かず…松田瑞生、悔し涙V「過去の自分を超えたかった」/マラソン

優勝するも涙を拭う松田瑞生=14日、バンテリンドームナゴヤ(撮影・鳥越瑞絵)

優勝するも涙を拭う松田瑞生=14日、バンテリンドームナゴヤ(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】

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 ▼スタート 3月14日午前9時10分 ▼コース バンテリンドームナゴヤ発着42・195キロ ▼気象条件(スタート時) 天候=晴れ、気温=14・8度、湿度=34・8%、北の風1・1メートル ▼参加 4704人

 東京五輪代表補欠の松田瑞生(25)=ダイハツ=が2時間21分51秒で初制覇した。昨年の大阪国際女子で記録した自己ベストには4秒届かなかったが、強風が吹く悪条件の中、22キロ過ぎから独走。五輪出場権は逃したが、約1年2カ月ぶりのマラソンを優勝で飾り、再スタートを切った。新型コロナウイルスの影響で、参加は5000人に制限。海外の招待選手は参加しなかった。

■約1年2カ月ぶりレースで2時間21分51秒

 春の強風で荒れる尾張路を激走した。22キロ過ぎから一人旅。笑顔をつくってトップでフィニッシュした直後、松田の瞳が悔し涙にぬれた。2時間21分51秒。自己ベストに4秒届かなかった。

 「過去の自分を超えたかった。向かい風だろうが、もっと粘ってベストを上回りたかった。風と友達になれなかった」

■強風吹く悪条件…「風と友達になれなかった」

 街路樹が揺れるほどの風が吹く悪条件の中、日本記録(2時間19分12秒)に迫るハイペースで押したが、30キロ地点で余力はなくなった。

 昨年1月の大阪国際女子で自己ベストで優勝したが、1カ月半後の今大会で一山麻緒が2時間20分29秒の日本歴代4位の好記録で優勝し、五輪代表の最後の1枠をさらわれた。失意でスタートラインに立つことすら怖くなったが、多くの励ましの声に救われた。

■初めて厚底シューズ履いて

 「見た方が前向きになるような走りをしたい」。一山に五輪代表権を奪われた因縁の大会で再スタート。「過去と比べものにならないくらい練習した」と、どん底からはい上がり、つかんだ勝利だった。「マラソンで世界と戦いたい。日本記録にまた挑戦する」。5度目のマラソンとなる今大会で初めて「厚底シューズ」を履いて3勝目。勝負強い25歳の新章が幕を開けた。(武田千怜)

松田 瑞生(まつだ・みずき)

1995(平成7)年5月31日生まれ、25歳。大阪市出身。大阪薫英女学院高卒業後、ダイハツに入社。2017年世界選手権(ロンドン)女子1万メートル代表。18年大阪国際女子で初マラソン初優勝。だった18年と20年に優勝。19年の東京五輪代表選考レースは4位。20年大阪国際女子で自己ベストの2時間21分47秒をマークして優勝。158センチ、46キロ。