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鈴木健吾、“最後のびわ湖”で日本新!五輪代表落ち男が2時間4分台「自分が一番びっくり」/マラソン

鈴木健吾、“最後のびわ湖”で日本新!五輪代表落ち男が2時間4分台「自分が一番びっくり」/マラソン

会心の笑顔でゴールテープを切る鈴木。日本選手初の2時間4分台を記録し、“最後のびわ湖”で快走した (撮影・齊藤友也)

会心の笑顔でゴールテープを切る鈴木。日本選手初の2時間4分台を記録し、“最後のびわ湖”で快走した (撮影・齊藤友也)【拡大】

 陸上・びわ湖毎日マラソン(2月28日午前9時15分、大津市皇子山陸上競技場発着42.195キロ)“最後のびわ湖”で日本新!! 鈴木健吾(25)=富士通=が、日本選手として初の2時間4分台となる2時間4分56秒の日本新記録を樹立して優勝した。東京五輪代表の大迫傑(29)=ナイキ=が昨年3月の東京マラソンでマークした2時間5分29秒を33秒更新した。先頭集団から36キロすぎに抜け出し、驚異のスパートで逃げ切った。滋賀県で開催される最後の大会で、東京五輪出場を逃し、2024年パリ五輪を目指す25歳が、偉業を成し遂げた。

 比叡山を背に、琵琶湖畔を駆け抜けた。ゴール手前でサングラスを外すと、42・195キロを走り終えたとは思えないような爽やかな笑顔が輝いた。そのまま両手を広げてフィニッシュした鈴木が2時間4分56秒の日本新を樹立。大迫の記録を33秒更新し、日本選手初の2時間4分台で“最後のびわ湖”を制した。

 「こんなタイムが出ると思っていなかった。正直、自分が一番びっくりしています。今までのマラソンの中で、ゴールして一番余裕がある」

 コロナ禍で沿道での応援自粛が呼び掛けられたレース。驚異のラストスパートで主役を演じた。ギアを上げたのは36キロすぎの給水地点。鈴木がカリウキ(戸上電機製作所)、土方英和(ホンダ)の3人で形成する先頭集団から飛び出した。給水ボトルを取り損ねたが「行くしかない」と切り替えた。ライバルがドリンクを取る隙を狙った。

 仕掛けと同時に力強さが増す。身長163センチ、48キロと小柄だが、ウエートトレーニングで鍛えた体は安定感抜群。左右にぶれることなく、一気に加速した。35~40キロのラップタイムは、この日最速の14分39秒。最終盤に、1キロ2分50秒近い圧巻のスパートを決めた。毎年ランナーを苦しめる向かい風も少なく、好条件にも後押しされた。マラソン5戦目で、2時間10分21秒だった自己記録を5分以上も縮めた。

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