2021.2.28 21:10

瀬古利彦氏がマラソン日本新の鈴木健吾を絶賛 「これで(代表の)みんなもスイッチが入る」

瀬古利彦氏がマラソン日本新の鈴木健吾を絶賛 「これで(代表の)みんなもスイッチが入る」

2時間4分56秒の日本新記録で優勝し、笑顔を見せる鈴木健吾=大津市皇子山陸上競技場(代表撮影)

2時間4分56秒の日本新記録で優勝し、笑顔を見せる鈴木健吾=大津市皇子山陸上競技場(代表撮影)【拡大】

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 日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(64)が28日、最後の「びわ湖毎日マラソン」を日本新の2時間4分56秒で制した鈴木健吾(25)=富士通=を激賞した。15位までが2時間8分を切るハイレベルなレース。前日本記録保持者となった大迫傑(29)=ナイキ=ら東京五輪代表の3人への相乗効果にも期待した。

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 興奮で声が上ずった。琵琶湖の湖畔を舞台に半世紀以上の歴史を刻んできた大会の最後を飾った鈴木の激走。瀬古リーダーのトーンは自然と上がった。

 「力がある選手だということは誰もが知っていたと思うけど、まさか(2時間)4分台が出るとは夢にも思っていなかった。素晴らしいレースをしてくれた。(2024年)パリ五輪の有力候補。このまま成長していってほしいね」

 日本記録をマークした選手に贈られていた1億円の報奨金制度は終了したが、「残念だね。悔しいよね。でも、俺は持ってないから」と軽妙トークが弾んだ。まさに“絶口調”だった。

 鈴木だけでなく、2位の土方(ホンダ)から5位の小椋(ヤクルト)までが2時間6分台。海外からの招待選手がいない中、7分台も10人いる。“サブ10”は実に42人。自身が優勝し、ソウル五輪代表の座を射止めた1988年大会のタイムは2時間12分41秒だった同リーダーは「年間の国内ランキングみたいな成績。こんなことは世界のマラソンでも多分初めてでしょう。世界の歴史を変えた“びわ湖”になった」と喜んだ。

 今夏の東京五輪代表の大迫、服部(トヨタ自動車)、中村(富士通)が不在の中での大活況。「これで(代表の)みんなもスイッチが入ると思う。彼らを奮い立たせ、燃えさせた。東京に向けてもいいレースになった」。期待するのは相乗効果。「これからは2時間4分56秒が基準。ここから3分台の歴史をつないでいくことになる」。世界と互角に戦える黄金時代の到来に思いをはせていた。(臼杵孝志)