2021.2.23 05:03

時津風親方に「退職勧告」処分 提出済みの退職届受理、間垣親方が名跡および部屋を継承

時津風親方に「退職勧告」処分 提出済みの退職届受理、間垣親方が名跡および部屋を継承

退職勧告処分が下った時津風親方。相撲界を裏切る行為を繰り返した 

退職勧告処分が下った時津風親方。相撲界を裏切る行為を繰り返した 【拡大】

 日本相撲協会は22日、東京・墨田区の両国国技館で臨時理事会を開き、1月の初場所開催中にマージャン店に出入りするなど協会の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した「時津風部屋」の師匠、時津風親方(47)=元幕内時津海、本名坂本正博=の処分を協議し、懲戒処分の「退職勧告」(力士への引退勧告相当)とし、退職金を30%減額することを決定した。すでに、同親方は協会へ退職届を提出しており受理された。

 処分は八角理事長(57)=元横綱北勝海=から事実関係の調査と処分意見の答申を委嘱された協会のコンプライアンス委員会(青沼隆之委員長=元名古屋高検検事長)の答申を受け入れるかたちで決定した。この日付で大関正代らが所属する時津風部屋は、部屋付きの間垣親方(35)=元幕内土佐豊=が「時津風」の名跡および部屋を継承することも決まった。

 電話取材に応じた芝田山広報部長(58)=元横綱大乃国=によれば、処分は呼び出された時津風親方に直接伝えられた。すでに退職届を提出していた同親方は、処分内容にかかわらず協会を去る意向を固めており「ご迷惑をかけました」など短い反省の言葉を口にしたが、芝田山部長は「わたしの見ている限りでは、申し訳なかったという感じは受けなかった」と突き放した。

 協会によると、時津風親方は初場所9日目(1月18日)から13日目までの5日間、東京・港区内のマージャン店に出入りし、20日には同区内の風俗店へ。23日と24日にはタイ古式マッサージ店を訪れていた。時津風親方は昨年9月の秋場所直前、不要不急の外出禁止期間中にゴルフをするなどの違反を犯し、同10月の理事会で「委員」から親方の階級では最下位となる「年寄」への2階級降格処分を受けた。八角理事長からは同様の違反を繰り返した場合にはさらに厳しい処分となる旨の説諭もされたが、2度目の違反となった。

 初場所は協会員の計83人(力士65人)が新型コロナ感染、および濃厚接触者と判定されて休場。危機的状況のなかで完遂しただけに、答申では「マージャン店やマッサージ店のみならず、あろうことか風俗店にまで出入りした。反省の態度や師匠としての自覚など微塵(みじん)も見て取ることはできず、厳しい非難に値する」と断じた。