2021.2.17 07:30

【有馬晴海氏の見解】組織委・次期会長選び 室伏広治氏が適任

【有馬晴海氏の見解】

組織委・次期会長選び 室伏広治氏が適任

スポーツ庁の室伏広治長官

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 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の後任候補選びについて、政治評論家の有馬晴海氏(62)は16日、「全てをオープンにして議論する必要はない」と主張。政界の意向が“反映”されることを危惧しつつ、組織や大会運営を第一に考えて選考すべきだと強調した。

 人事に関して全てをオープンにして議論をするのは、どの組織でも無理な話だ。誰が誰を推薦したか、といったことも公表する必要はない。

 ただ、菅義偉首相が「若くて女性がいい」と漏らしたとされることが、政界の“意向”として陰で忖度(そんたく)されて議論が進むことには危惧を覚える。森会長の発言は問題があったが、スポンサーが追加負担に応じるなど森会長だからこそ前に進んだことも多かった。経験豊富な年配の方を十把一からげに“老害”扱いする風潮にも違和感がある。

 世論の批判を浴びたくないためだけに「若い女性」を前提に選考するのではなく、組織の円滑な運営と東京五輪の成功を前提に議論してほしい。能力や経験はもちろん、「この人ならついていこう」と思わせるような人望も必要だろう。

 個人的には、スポーツ庁長官の室伏広治氏がトップにふさわしい“顔”を持っていると考える。発信力があり、大学でスポーツ科学を学ぶなどスポーツと社会の関係について理論的に考える力もある。「女性」を重視するなら組織委スポーツディレクターの小谷実可子さんが有力か。「経験」を含めれば組織委理事の荒木田裕子さんも浮上するかもしれない。

 橋本聖子五輪相は「固辞している」というが、全ての流れを把握しており、他の有力候補が消えた場合などに選択肢として残るはず。一部でささやかれている安倍晋三前首相は政治色が強すぎ、可能性はないとみる。(談)