2021.1.31 19:26

自己ベストも2位の前田穂南「金メダルを目指して頑張っていく」/大阪国際女子マラソン

自己ベストも2位の前田穂南「金メダルを目指して頑張っていく」/大阪国際女子マラソン

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東京五輪競技ニュース
大阪国際女子マラソンで2位になり、記者会見する前田穂南=ヤンマースタジアム長居(代表撮影)

大阪国際女子マラソンで2位になり、記者会見する前田穂南=ヤンマースタジアム長居(代表撮影)【拡大】

 陸上・大阪国際女子マラソン(31日、大阪・長居公園内周回コース)

 東京五輪代表の前田穂南(24)=天満屋=は、自己ベストを更新する2時間23分30秒で2位だった。同じ東京五輪代表の一山が優勝し、本番での巻き返しを誓った。

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 14キロ手前で遠のくライバルの背中を見つめながら、前田は必死に足を動かした。自己記録を18秒上回る2時間23分30秒の2位。大きく崩れない強さを示し、表情を変えずにゴールした。

 「自己ベストをギリギリ出せたのはよかった。途中で落ちてしまったけれど、前半は日本記録ペースで押していき、いい経験になった」

 昨年末に左ふくらはぎを負傷。思い通りの練習を積めなかったが、果敢に日本記録にチャレンジした。東京五輪代表の一山とともに、14キロ地点まで日本記録相当の1キロ3分18秒ペースで刻んだ。

 「脚にきた」と先頭から徐々に離れたが、ペースメーカーを務めた男子の田中飛鳥(31)=ひらまつ病院=に励まされて粘走。目標とする「2時間20分切り」は果たせなかったが、東京五輪の1年延期が決まってから注力したスピード強化の成果を発揮した。優勝した2019年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)以来、約1年4カ月ぶりのマラソンで、五輪につながるレースを展開した。

 例年は米国アルバカーキで高地合宿を重ね、山道を走って足腰を鍛えるが、今季はコロナ禍で実施できず。天満屋の武冨豊監督(66)は「私も迷いながらだった」と手探りだった強化を反省。「8月(の東京五輪)に向けて、アメリカでしっかり合宿をやっていこうと考えています」と方針を明かした。

 「まだ記録は狙える。イチからやり直していきたい。五輪に向けてまた土台を作り、金メダルを目指して頑張っていく」と闘志を燃やした前田。大阪で得た収穫と課題を糧に今夏の祭典の舞台、札幌に乗り込む。(武田千怜)