2021.1.29 08:00

【特別な大阪(4)】萩原歩美、「萩ちゃんならできる」28歳わくわく初マラソン

【特別な大阪(4)】

萩原歩美、「萩ちゃんならできる」28歳わくわく初マラソン

昨年12月の日本選手権1万メートルで自己ベストを更新した萩原。初マラソンに挑む

昨年12月の日本選手権1万メートルで自己ベストを更新した萩原。初マラソンに挑む【拡大】

 第40回大阪国際女子マラソン(大阪・長居公園内周回コース=42・195キロ、サンケイスポーツなど主催、奥村組協賛)が31日に開催される。注目選手を紹介する連載の最終回は、28歳で初マラソンに挑む萩原歩美(豊田自動織機)が登場する。

 コロナ禍に襲われて姿を変えた浪速路で、誰よりも目を輝かせるのが萩原だ。28歳、ついに挑む初マラソンが待ちきれない。

 「久々にわくわくしていて。なんていうか…小学生が遠足の前にわくわくしているような感覚に近いですね」

 7年越しの挑戦だ。2014年、1月の大阪に出場予定だったが、不調でエントリーできず、3月の名古屋も直前で回避した。「足の不調はあったんですけど、エネルギー切れだった」。もともと自らを『陸上オタク』と称し、走ること=マラソンというほど思い入れのあった42・195キロ。「一気に崩れ落ちた」と挑戦できなかったショックは大きかった。

 その後、毎年のように冬になると故障などで体調が整わず、なかなかマラソンに再挑戦できなかった。17年には移籍も決断。それでもすぐには挑むことができず「マラソンって限られた人にしかできない。私には向いてないのかな」と諦めかけたこともあった。しかし周囲から「萩ちゃんならできるよ、やりなよ」と後押しは絶えず、ついにこのときを迎えることができた。

 昨年12月の日本選手権では1万メートルの自己ベストを6年ぶりに更新。進化してきた手応えはある。「今まで観客だったのが、自分もマラソンランナーになりたい」。31日に、夢を現実にする。(大石豊佳)=おわり

萩原 歩美(はぎわら・あゆみ)

 1992(平成4)年6月1日生まれ、28歳。静岡市出身。中学から陸上を始め、常葉菊川高では3年で全国高校駅伝に出場。2011年にユニクロに入社。14年アジア大会(韓国・仁川)1万メートルで銅メダル獲得。昨年12月の日本選手権1万メートルで自己ベスト更新(31分36秒4)。17年3月から豊田自動織機。155センチ、42キロ。