【特別な大阪(1)】
一山麻緒は大阪国際女子マラソンで日本新記録を目標に掲げた【拡大】
第40回大阪国際女子マラソン(大阪・長居公園内周回コース=42・195キロ、サンケイスポーツなど主催、奥村組協賛)が31日に開催される。コロナ禍のもとで行われる特別な大会での注目選手を4回にわたって紹介。第1回は東京五輪代表の一山麻緒(23)=ワコール=が登場する。
東京五輪代表の一山は大阪国際での目標について迷いなく言い切る。
「(日本記録の)2時間19分12秒ですね。大阪でスカッとする走りができたら五輪でも強みになる」
2019年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で6位に終わった後は、もう走りたくないと考えた時期もあったが、永山忠幸監督とも面談を重ね、五輪代表の最後の1枠を目指して(翌年3月の)名古屋ウィメンズを走ろうと気持ちを切り替えた。日本歴代4位の2時間20分29秒をマークした名古屋のレースでは「走っている途中から(監督やスタッフに)感謝の気持ちしかなかった」と振り返る。今大会は沿道の声援もないが、ゴール後に一緒に喜んでくれる人の姿を想像しながら走るつもりだ。