豊山(手前)を突き落としで破る明瀬山=両国国技館【拡大】
大相撲初場所13日目(22日、両国国技館)35歳で再入幕の明瀬山が、在位通算2場所目で自身初の幕内での勝ち越しを決めた。笑みが絶えず「『やったぜ』っていう感じ。うれし過ぎた」と声を弾ませた。
豊山の当たりを受けてしまい、右はずで押し込まれた。しかし土俵際、体をひねりながら逆転の左突き落としで仕留め「たまたま流れで決まっただけ」と振り返った。
史上4番目に遅い28場所ぶりの幕内復帰となった今場所。初日から6連勝して注目を浴びた後、直後に5連敗も味わい、山あり谷ありとなっている。2桁勝利の可能性もあるが「あと2日相撲が取れれば良い。一生懸命やるだけ」と無欲なベテランらしい言葉だった。