【藤島親方のこの一番】
大相撲初場所4日目(13日、両国国技館)正代は3日目に初黒星を喫して、きょうは初顔合わせの琴勝峰だから少し嫌な印象があっただろう。それでも当たってすぐに右を差し、いい相撲内容で勝った。
連敗はどんな力士でも自信を失ってしまう。きょうの白星は大きい。先場所は高安戦で引いて呼び込むような内容から左足首を負傷した。その反省をいかして、前に攻めようという気持ちも頭の中にあると思う。
他の大関がばたばたと負けると、俺も負けるわけにはいかないという気概が求められる。3大関のなかで、ただ一人1敗を守っている正代には責任感を持ち続けてほしい。(元大関武双山)